風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

1959.7.18

2016-07-18 16:01:09 | 日記・エッセイ・コラム
「あんた、随分鬱陶しい時に生まれたんだね」

突然の姉からのLINE。

そうそう、すみませんね、こんな時期にこんな鬱陶しい奴が生まれて。

57年前の今日、私はこの世に生み出された。

悲しいよう、悲しいようと泣きながら。

世間ではそれを産声と呼ぶのだそうな。

さて、この57年という年月。

実に中途半端な時間。

良いことも悪いことも嬉しことも悲しいこともたくさん経験してきた。

だから…?

う~ん、適当な答えが見つからない。

ただ漠然と生きてきたような気がする。

運命というものがもしあるとしたら何の抵抗もすることなく方向転換を試みることもなく、ただただ流されてきた感が強いこれまでの時間。

季節柄、流れるプールを連想させるようなこの人生。

確かに今まではそうだった。

しかし、しかしなのだ…。

この間、目の不調で病院で診察を受けた。

結果から言えば加齢からくるものらしく、もちろん何の治療もなくただ単に”歳のせい”との医師の言葉。

この言葉に大いに憤慨した。

年齢…。

確かに57年と言う歳月はこの体を痛め弱めるにふさわしい時間であることは否定しない。

ただ、その部分に個人差があるのは当然でアンチエイジングの努力が存在しても良い訳だし、ひとくくりにされ「はい、57歳ね、しょうがないね」と言われるのは心外だ。(この目に関しては何も言えないけど)

自分はその言葉に激しく逆らいたい。

いや、逆らわなければいけない気がする。

例えばメタボリックな体とか筋力を含めた体力とか、その辺に関しては近頃の努力によってかなり実年齢を下回る体になっているように思う。

体重は8kg強の減量。

腹筋、背筋の筋力維持。

そして走力も心肺機能もそれ程落ちたとは感じていない。

20代30代なんてバカな見栄ははらないし、40歳代とも言うほどあつかしくもない。

それでもそれなりの体力は持ち合わせているつもり。

それは体だけに限らず精神も同様。

「このまま老いぼれるのは絶対に嫌!」

まだ何もしていない。

長きに渡り親の看病、介護に明け暮れ、そして真面目一辺倒に仕事にも打ち込んできた。

皆が「ああして遊んできた、これは楽しかった」と言っている時に自分は必死に戦っていた。

自分はこれからが本当の意味で楽しめる時間が始まると思っている。

「あれもやりたい、これもしたい」そう思うことが山ほどある。

これから残された自分の時間がいかほどあるのか想像もつかないが、せめて”その時”がやってくるまで悔いの残らない生き方をしよう。

そう、こうしている間にも時間は確実に過ぎていく。

この瞬間を絶対に無駄になんかしたくない(この時間を無駄だとは一度も思ったこともないが。。。)

有意義な生活、充実した時間。

この言葉を常に意識していきたい。

当然、疲れることも眠くなる事も体調に異変を期することもあると思う。

不幸にして病気に侵され長期の治療、休養を必要とすることもあるかもしれない。

そんな時でも精一杯生きたい。

生きること即ちこれからを楽しむ、ということだと捉えている。

57歳

遅かりし人生の誓いである。









コメント (2)
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