再び「マラソン」について考える。。。（ｂｙライバルさんへ）

先日、深谷仙元山ＲＣの年中行事、

「ふかやシティハーフマラソン」の

ハーフコースの試走会に参加してきた。

昨年の暮れに不覚にも膝を痛め

正月休みはそんな事情で

飲んだくれた生活を

送ってしまった事も手伝い

体重増加と走り込み不足とで

結構良い練習にはなった。

しかし、２１ｋｍの間で３度のエイドではさすがに強化という訳にはいかず、

それよりも会のみなさんとの会話を堪能できた、といった方がよい。

その中でもサブ３ランナーさんのお話は、私にとってはとても有意義な内容であり

また毎週月曜日には他のチームの快足ランナーさんや中学生たちが集まり、

インターバル練習を行っているらしいのだが、その練習会に一緒にと

お誘いの声までかけてくださったのである。

しかしながら、月曜１９時からの

その練習会には残念ながら

家庭の事情や勤務時間等、

ほぼ参加は不可能であると、

丁重に辞退させていただいた。

せっかくでもあるし、

インターバルはホントに

魅力充分で喉から手が出るほど

羨ましく、参加できない事が本気で口惜しくもあった。

また、そのサブ３ランナーさんの練習に関するお話からは、

我が師匠であるぽんぽこ師の練習方法に酷似したものが伺え、

突き詰めていけば、結局速く走るようになりたいのならこうした練習をしなさいと、

念押しされたような気もしたのだ。

そのお話の中で、なんとこの私にもまだまだ伸びしろがあると言う。

仮にお世辞でもそう言われると天にも上るような嬉しさを感じてしまう。

実は最近、走ってもいないことも手伝ってか、この位が限界なのかなと

自分の走力に自身がもてなくもなってきていたのだ。

しかしこのタイミングでそんなお話かと、

まるで天から蜘蛛の糸がす～っと

下りてきたような、

そんな心持になれたのであった。

そうなると、何故か日々の練習にも

今日はこうしよう、

明日はああしようと

勤務中にもかかわらず、

そんな練習メニューばかりが頭に浮かび、早く退社の時間が来ないかと、

心待ちにしているのだが、そんな時間になっていざ外に出てみると

まともの走れないほどの強風に一瞬にして心折れ、

思いっきりへこんだりもしている毎日でもある。

また、冬シーズン真っ只中の今、あちこちでＰＢを更新したとか

好タイムを記録したとか、そんな話を小耳に挟むと尚いっそう高揚する

自分の気持ちを抑えきれず、焦りさえも感じてしまうのだ。

そんな中、私には“ライバル”だと、私が意識しているランナーさんがいる。

たぶんそう思っているのは私だけであるだろうし、それでいいとも思っている。

お互いがそう思っていては意識し過ぎてしまい、

あまり良いものではなくなってしまうような気もするし、

自然体でいたいのもその理由のひとつかもしれない。

だが実際問題として、私が走れないようなレースを完走していたりして

実力から言えば私の届かない程の力を持っている方なので、

そんな事を思うのはおこがましい事なのだが、

その方との距離が詰まったり開いたりするたびに心の中で

一喜一憂しているのであるのだ。

こうした事が、ただ走ると言う事以上の喜びとなり、

励みにもなっているのは間違いなく、また切磋琢磨とはよく言ったもので、

私だけはその方のおかげで、だいぶ磨かれてきたような気がしてならない。

楽しむだけのために走るのも良い。

１秒でも自己ベストを短縮するために

ストイックな生活をするのも良い。

そして、勝負をかけて走るのも良いだろう。

しかし私はそういうものではなく、

いや、そういうことを全て

含んでいるのかもしれないが、

ライバルランナーさんと共に

少しでも前に進みたい。

そんなスタイルを貫き通したいのだ。

それはもちろん前提として「生涯ランナー」と言う大目標もあるのだが、

それも踏まえたうえで、タイムも、走る大会や距離も、

そして走ることに対する気持ちに至るまでも、全てにおいてライバルとして

友として、仲間として感じていたいのだ。

ただの私のエゴかもしれないが、そう思うことが私のランニングスタイルの

屋台骨である事は間違いなく、だからこそまた楽しめる。

百人いれば百通りのランニングスタイル。

私はいつまでも、そんな気持ちを大切にしていきたいと思っている。