今、惹かれている。
漢字で書く「力」という文字は
いかにも力強く、
カタカナで書く「チカラ」は
何となく今風なしゃれた感じが表現され
そしてひらがなで書く「ちから」はなぜか優しさしい。
そんな「ちから」という言葉、
それまでは意識をしたことなどなかった。
しかし、ある出来事をきっかけに私の心のなかを激しく
駆け巡ることとなったのである。
それは確か昨年の秋の日の朝の出来事だったように記憶している。
庭木というほど立派なものではないが、伸び放題に伸びてしまった我が家の
木々にはさみを入れていると背中越しに私を呼ぶ声。
振り向くと、それは私が所属し、いつもお世話になっている
走友会の幹部のⅠさんだった。
偶然我が家の前をジョギングしていて私を見かけたのだそうだ。
しばし、立ち話。
「ここではなんですから、我が家で」
と、お誘いすると
これからガーデニングで
忙しいとの事。
無理にお引止めもできず、
それでは、のちにそのガーデニングを見に
お伺いしますとの会話でその場はお別れをした。
しばらくして、全くその事を忘れた訳ではなかったのだが
それほどの興味も失礼ながらなかったのも事実で、
それでも寒い冬のこの時期に、もしかしたらお花畑とは言わないまでも
いくらかの花が咲いているのではないかとふと思い出し、自宅からそれ程の
距離でもないことから、ジョギングがてら覗き込んでみようと出かけた。
しかし、それらしきお庭も花壇も植え込みさえも発見できることなく
強風の中での散策だったゆえ、 早々と諦めその場を後にしたのであった。
当然、そのガーデニングのお話になり
その場所も教えていただいたのだが
その日は別な用事の集まりであった為
通りすがりざまにチラッと見ただけで、実際に歩いた訳ではなく
それでも小さいながらも立派な花壇のある歩道で
派手さはないが良く手入れがされているな、という印象はしっかり
感じ取ることができていた。
Ⅰさんに恐縮しながら後日再び訪れることをその時に告げ、
その日はその場を後にした。
通称「大台の小径」というらしい。
そしてこの小径は、市の中心地からは
少し離れてはいるが、
良く整備された静かな住宅地の
真ん中を走る幅3m程、
長さは1kmもあるだろうか、
そんな路地からなる遊歩道で、
深谷市の象徴とされる仙元山に
一直線に伸びた最高の散歩道であった。
私が三度訪れたこの日は曇り空で、気温もかなり低く
咲き始めていた水仙、ビオラやパンジーも私同然寒さに震えていた。
しかし
歩道の
脇に
植えられていたそれらの植物、実に色とりどりの花を咲かせ、
普通なら花のないこの冬の時期にも十分にその美しさを感じる事が
できてもいたのだ。
また、春を先取りしたかのような菜の花はとてもかわいらしく
歩道を歩く人々たちを心の奥から癒してくれるような、そんな雰囲気を
そんな癒し気分になれたのは、今から思えば
多分そんな花達の「ちから」だけでは
決してなかったのだと感じている。
その小径の雰囲気は
行政にしっかり管理された
公園や花壇などとは全く違ったもので、
ある場所では綺麗に耕され次に何かを植えられるのかを待つかのようであり、
そしてある場所では春を待ちかねたチューリップが球根から恥ずかしそうに
葉を出している。
専門家が行うようなきっちっとした、まるで定規で測られたかのような
堅苦しいものではなく雑然としながらも、それでいてどこか暖かくそんな
雰囲気であったのだ。
またⅠさんの奥様から頂いた情報によれば、この活動は市の
「アダプト制度」という仕組みで、ボランティア団体と行政の協働管理のもとで
公共空間の緑化・美化・清掃等の活動だということだが、資料から想像するに
行政からの支援は清掃や整地作業用の用具の貸与ぐらいのものらしく、
いかにボランティアのかたがたのご苦労が
この小径を支えているかと言うことが伺えた。
以前は
ゴミ
だらけの
用水路
だった
というお話と共に、この「大台グリーンロード」を変えた
44名からもなる「大台グリーンクラブ」の皆様の「ちから」を
ヒシヒシと感じると共に、きっと朝夕にはご近所の人や散歩の途中の方たちの
笑顔や会話が溢れる憩いの場の小径なのであろうと。
決して業務や半強制的に行わされているガーデニングではないだけに、
自発的なボランティアの方達の活動で維持管理している小径だけに
余計にその事を感じられずに入られなかった。
そんな事をこの小径の傍らで思いにふけっていると人の「ちから」をこれまで
感じる事さえなかった自分が少し恥ずかしくなった。
何気に咲いている花に気をとられることもなく
さもそれが当たり前だと思っていることが
実は大きな間違えであって
一部の方々のご苦労の上に
成り立っていた事実を知った今
自分に何ができるだろうと思う反面、
重い腰をあげる「ちから」は
きっと自分のからだの中の
どこかに隠れているのではないかとも思った。
いつか自分に与えられた時間に余裕ができた時、
どんな小さな事でもいい、この大台グリーンクラブの方々や
多くの団体の方々(深谷市に28登録団体があるらしい)と同じような「ちから」を
私の中にも見つけ出し、きっといつかはその「ちから」を表に出す事が
できるその時を、遠くはない春の訪れと共に待とうと思うこの頃であった。
寒気のなかの花々、逞しくて、健気ですよね。走り始める前、高麗川と越辺川の土手に咲く、山野草を集め、押し花にしていた時期があります。垣通し つるぼ 草のおう 鉄線の原種のボタンズル マルバルコウソウ ムラサキサギゴケ などなど、昭和天皇の 雑草という花はありません という言葉がすんなり入ってくる、皆マクロで見詰めて見ると可憐な花々なんですよね。主人は山野草には目もくれず、華のある花が好きで、私の伯母の畑を借りて、200株近くの芍薬の栽培を趣味でやっております。(生業は鶴ヶ島市役所の地方公務員ですが)5月中旬が花期で、その頃お目にかかるチャンスがあればお分けするのですが。
深谷 頑張ってください。私は次は羽生の10㌔です。
札幌の町は、歩道に植樹ますがある所が多く、町内会の方や、個人の方で
春になると、花苗を植えて、短い夏を可愛い花で埋め尽くされるところが多いです
我家の近くの幹線道路はモエレ沼公園まで続いており、「モエレ公園通り」と名づけられて
いて、フラワーロードになっています
やはり、このフラワーロードも、たぶん行政とボランティアの方の手によって、冬を越して5月の連休くらいから、いつのまにか、パンジーやビオラの花で埋め尽くされます
今までは、それがあたり前のように感じていましたが、陰で「ちから」の汗を流しておられる方もいるのですよね
一路さんの今日の記事を読んで、改めて感じました
花には、人の心を和ませる不思議な「ちから」がありますね
菜の花をみてると、なぜだか幼い頃を思い出します
ボランティアの方々のちからに本当に感謝です。
フィリックス様へ
この間は寒さの中、お疲れさまでした。
実はあの場所で写真を撮影していたのには訳がありまして・・・(汗)
寒さに耐えかねて、車に戻り暖をとろうとあの道をあるいていたんですね。
そうしたらそこがコースだった・・・(笑)
で、すぐにnisiさんが来ちゃってそのすぐ後を会長、バロンさんと動くに動けなくなっちゃって
それならもう全員写しちゃえってことでその場所にとどまっていたんです。
全く間抜けな話で、その後風邪気味となってそれでも昨日駅伝を思いっきり走っちゃった
ものですから更に悪化!今日病院へ行ってきちゃいました。
はあ~、流れが悪すぎますね。
「雑草という花はない」、凄くいい言葉ですね。
全くそのとおりですね。
みんなに嫌われる雑草と言われる植物だって良く見ると綺麗な花を
咲かせているんですよね。
200株の芍薬には負けちゃうかもしれませんけど、花はみんな綺麗ですよね。
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ルチル様へ
全く同感ですよ。
お二人とも人間性がお顔に溢れでていますもんね。
口だけで言うのなら誰だって口にできるけど
実行に移すなんてことはなかなできることじゃありません。
きっと人には言えないようなご苦労もあることでしょうね。
でも、実際に咲いた花の姿を見ていると気持ちがとてもいいもので
全く何もし知らずに行った私でさえ爽やかな気持ちになれたのですから
そこでご苦労をした方たちにしたら言い表せないほどの喜びを感じられるのでしょうね。
是非、これからも頑張っていただきたいものですね
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チェリー様へ
毎日、寒いですね~。
今日もまた雪でも降ってきそうな天気ですよ。
そんな天気のなかでもけなげに咲いているんですよね、この花たちは。
菜の花なんて、かわいそうなくらい頑張ってる(笑)
でも、しっかり春への準備は整っていてチュ-リップも可愛い葉を出していました。
良く見ると桜などもちゃんと芽吹いているんですよ。
今年もしっかり春が来そうですよ。
早く暖かくなるといいですね。
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yoppe様へ
そうなんですよ、まだまだ寒い冬ですが小さな花が綺麗に咲いているんですよ。
でもね、決して勝手に芽を出して咲いた花じゃないんですよね。
誰かが草をとり、耕し苗を植えなければ咲かない花ばかりで
知らなければ見逃してしまいそうな、ボランティアさんたちのご苦労が実ったこの小径を
端から端まで合計で3往復してしまいました。
しかし、ボランティアの方々は他にもいっぱいいる訳で、その事を調べていたら
自分のご近所にも活動している団体さんがあったりと、全くそんなことも知らなかった
自分が恥ずかしくなっちゃいました。
子供が小さいころよく行った公園や、今現在走らせて頂いている公園なども
やっぱりそんな団体さんが活躍しているのでしょうね。
ゴミを捨ててしまう人なんて言語道断なのですが、そんな人がいることも否定できないし
そのゴミを拾っている人がいることも事実なんですね。
なんだかそんなことを考えながらその小径をあるっていました。
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ねぎさまへ
以前は用水路だったそうですよ。
きっと、決して綺麗な川ではなかったのでしょうね。
それを地下に流しその上を歩けるようにしたのは行政の力でしょう。
多分そのままでしたら、いつの間にか草だらけでゴミも捨てられ
決して綺麗になったなんていえない場所だったに違いありません。
でもそこに植物を植え、種をまきそして管理していく。
そんな活動をしている方々がいてこそ「大台グリーンロード」が存在するのだと思います。
とってもすばらしい活動で、同じ市民として頭が下がる思いですね。
これからチューリップとゆりが咲くそうです。
またそのころにでも訪れてみたいと思いました。