「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

介護と支援の違い

2010年01月09日 21時05分48秒 | 介護帳
 
 ここのケアが目指すのは、 「自立支援」 です。

 利用者さんの持っている力を 引き出し、

 自分でできることを やってもらい、 ADL 〔*注〕 を上げてもらうことです。

〔*注: ADL

 日常生活動作。 (Activities of Daily Living)

 食事やトイレ, 立ち上がりや歩行など、

 日常生活をする際に 必要な動作を言います。

 それぞれについて、 自立しているか 介助が必要かで、

 高齢者や障害者の 自立度を評価します。〕

 利用者さんが困っている時 どうするか、

 何でもやってあげることが いいわけではありません。

 その人が自分でするまで 待つのか、 他の利用者さんが助けるか、

 スタッフは見守ります。

 利用者さんが 意欲を持ってやれるように、 関わっていくことが必要です。

 お皿を洗いたくない人に 洗ってもらっても、 その人に何が残るでしょう。
 

 逆に、 利用者さんは スタッフを見ているといいます。

 利用者さんのほうが スタッフを心配してくれるそうです。

 スタッフとしてではなく、 人として 見てくれるのだということです。

 スタッフは それに甘えていい、

 利用者さんは 人の役に立ったり、 頼られると生きがいになります。

 そうした さり気ない支援が、 利用者さんの力を引き出します。

 また、 利用者さん同士で 支えあっていくことで、 生き生きしてくるといいます。

 スタッフが 利用者さん同士を繋ぐのも 大切なことです。

 それは とても難しいことだと 思いますが、

 少しずつ 身に付けていきたいと 思っています。
 
コメント
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