「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害を支える

2010年01月11日 19時45分03秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 「境界性パーソナリティ障害」 (岡田尊司) より、

 境界性パーソナリティ障害を いかに支えるかということについて、

 今日から書いていきます。

 境界性パーソナリティ障害を 支える難しさは、

 周囲の人も 巻き込んでしまうことにあります。

 どんな献身的な人でも、 疲れが溜まり、 気力や余裕を なくしてしまうでしょう。

 境界性パーソナリティ障害の人は 一番支えようとする 人に対して、

 傷つけることをしたり、 裏切ったりします。

 生真面目な人ほど、 自分にはもう無理だと 追い詰められていきます。

 しかし、 境界性パーソナリティ障害から 回復した人の大部分は、

 本人の 自覚と努力だけでなく、 支え手となる人が 重要な役割を担っています。

 境界性パーソナリティ障害は 関係性の障害であるため、

 自分一人では 克服できないという 性質を持つのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 僕が心子と 付き合っていた当時は、

 ボーダーの人と どう接したらいいのかという 情報が全く不充分でした。

 僕が持っていた方法は、  「受容」 ということだけでした。

 また、 主治医の先生の アドバイスにより、

 「動じないこと」 を 心がけていました。

 文献やネットなどから 多くの情報が 得られる現在は、

 僕から見ると とても羨ましく感じられます。

 今のような 知識があったら、 心子にもっと 有意な対応ができ、

 何か良い方向へ 行っていたかもしれません。

 そんな気持ちも込めながら、 境界性パーソナリティ障害の人と いかに接し、

 支えるかを 書いていきたいと思います。
 
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