「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

若い世代の自殺を防げ ~ 境界性パーソナリティ障害 (1)

2011年03月04日 21時28分12秒 | 「BPD家族会」
 
 3月3日の 「クローズアップ現代」 で放送された、

 パーソナリティ障害の番組の 内容を紹介させていただきます。

 「おはよう日本」 と同じく、 自殺に焦点を当てた 切り口でした。

( いつもの国谷裕子キャスターでは ありませんでしたね。 (^_^;))

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 自殺者が13年連続で 3万人を超える日本。

 なかでも このところ深刻なのが、 20~30代の 若い世代の自殺です。

 その数は この1年間で7836人。

 過去最悪の水準が続いています。

 若者の自殺の 多くに関係しているとして 注目されているのが、

 境界性パーソナリティ障害という精神疾患です。

1. 見捨てられることへの不安

2. 激しく変化する感情

3. 衝動的な自傷行為

 これまで 性格の問題として片付けられ、

 どのような病気か 知られてきませんでした。

 この病気を もっと知ってほしいと、 患者と家族が 取材に応じてくれました。

 かおりさん (仮名・19才) は 2年前、

 境界性パーソナリティ障害と診断されました。

〔 本人と母親が 素顔を出して登場しています。 〕

 きっかけは9年前、 小学校5年生の時でした。

 学校で 友だちの輪に入れなくなり、

 辛い気持ちに気付いてほしいと、 カッターで 手首を傷つけるようになりました。

 かおりさんのカルテには、 「見捨てられ不安が強い」

 「調子の落差が激しく、 予測が困難」 などと記され、

 「境界性パーソナリティ障害」 と診断されました。

 かおりさんは 言葉にできない 不安に襲われるたび、

 手首や腕を 自ら傷つけてきました。

 これまでに縫った傷口は、 300針を超えています。

かおり 「なんか、 切ったら、 不安が取れる。

 一時的だと分かるけど、 はまってしまってやめられない」

〔 NHK 「クローズアップ現代」 より 〕

(次の記事に続く)
 
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