避難所には、 心の障害だけでなく、 身体の障害がある人もいます。
視覚障害者の中には、 物資の到着や 配給の様子を確認できず、
必要なものを 受け取れない人がいました。
物資を配布するときは アナウンスが必要です。
杖を持たずに避難してきた 視覚障害者もいるため、
杖を用意して、 他の人が気付きやすくします。
また、 視覚障害者は壁づたいに歩くので、
壁際は通路として 確保しておくべきです。
聴覚障害の人は、 普段は携帯メールが頼りですが、 つながりにくくて難儀します。
筆談も 紙とペンが不足していると 難しい。
「視聴覚障害の方は 申し出てください」 と、 掲示する方法もあります。
間仕切りで 障害者のための 「福祉スペース」 を 設けることも有用です。
自閉症や発達障害の人、 妊婦や子供も使えます。
それから、 透析患者への対策も取られています。
数十人の患者が バスや空路で 他県の病院へ移動したり、
自家発電に切り替えた病院が 受け入れをしています。
透析は患者にとって命綱。
命を守るための 闘いなのです。
想像力を働かせ、 まずは 障害者の存在に気付きましょう。
「大丈夫?」 ではなく、 できる支援を 具体的に提案します。
障害者は すべての被災者の カナリア的な存在です。
彼らが過ごしやすい環境は、 他の被災者も 過ごしやすいはずです。
〔 参考資料 : 朝日新聞 〕