「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分自身を大切にすること : 自分の現実を把握すること

2015年06月20日 21時43分31秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○ 信念が あなたの現実を創り上げます
 
 他人は、 あなたの 自分に対する見方に応じて、 あなたを扱います。
 
 負け犬気分でいれば、 負け犬のように思われ、
 
 自分で自分を、 自信があり 価値のある人間として見なせば、
 
 人々はそれを感じ取り、 それに応じて対応してくれるのです。
 
 自分を見る見方は、 あなたの 「現実」 のひとつです。
 
 non-BP (ノン・ボーダーの人) たちは、
 
 自分は 何かを与えてもらうような価値がなく、
 
 人生の勝者ではないと 結論してしまいます。
 
 しかし、 その見方は変えられるのです。
 
 ほとんどのnon-BPは、
 
 自分自身に耳を傾けたり、 自分自身の認識力を信じることが 難しいでしょう。
 
 自信をもって 自分の意見を練り上げるのは、 自分を尊ぶひとつの方法なのです。
 
ex. ジョシュアの真実
 
 ジョシュアは35才の男性で、 ジョーンと結婚し、 堅実な家庭を築いています。
 
 ジョシュアの兄ケンは、 転々と職を変え、 借金で放蕩しています。
 
 ケンは ジョシュアに金を無心し、 ジョシュアは家族の手前、 断れません。
 
 しかしジョーンは、 個人的境界を尊重する人でした。
 
 「お兄さんを助けて、 無責任を強化するの?」
 
 「兄を飢え死にさせるのかい?」
 
 「生死の問題ではないのよ。 遊びを諦める問題よ」
 
 ジョーンのお金でもあるため、 ジョシュアはケンに  「ノー」 と言いました。
 
 ケンは大騒ぎしましたが、
 
 ケンは路頭に迷うことも、 食べ物に困ることもありませんでした。
 
 金の川が流れ出てくるかぎり、 ケンはお金をせびり続けるでしょう。
 
 ジョシュアは 自分のお金の使い方を、
 
 家族の承認を必要とせず、 自分で選択できることを学びました。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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