「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

距離をとるための表現

2015年06月15日 20時26分08秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ22 (2)
 
 相手に心は砕いても、 責任は本人に返すことを示すため、
 
 以下の表現を用いてください。
 
 一番適切なセリフと反応に ○を付けて、 暗記してください。
 
 練習するほどうまくなります。
 
_ BP: 「私の財布をどこに置いたの?」
 
_ non-BP: 「それは知らないけれど、
 
  最後に使った場所を思い出して、 記憶を辿ってみたら?」
 
_ BP (車を運転中): 「あなたのせいで道に迷った」
 
_ non-BP (同乗中): 「私が悪いとは思わない。
 
  最寄りのガソリンスタンドで 道を尋ねられるよ」
 
_ BP: 「こんなことできない。代わりにやって」
 
_ non-BP: 「大変なのは分かる。
 
  作業を小分けすれば、 やりやすくなるよ」
 
_ BP: 「私が責任を取るなんてあり得ない。
 
  あなたがあんなことをしなかったら、 こんなことは起こらなかった」
 
_ non-BP: 「自分は責任を感じていないけれど、 議論は解決にならない。
 
  あなたがすることをしたら、 問題は解決できるでしょう」
 
_ BP: 「やると言ったけど、 できなくなった。 他のことが出てきたので」
 
_ non-BP: 「ジレンマは分かる。 でも約束を守ると思ってる」
 
 
 次に、他のセリフや、 可能な反応を書き出してください。
 
_ BP: 「________________________________」
 
_ non-BP: 「____________________________」
 
_ BP: 「________________________________」
 
_ non-BP: 「____________________________」
 
 
○ 新しいスキルが 古いスキルに取って代わります
 
 自分自身の人生を コントロールしようと決心したら、
 
 はれものにさわるようにする代わりに、 自分自身を満足させようとするでしょう。
 
 意見の相違は 悪いことではありません。
 
 ボーダーの人に こちらの 「真実」 を 信じさせる必要はなく、
 
 こちらもボーダーの人の 意見を受け入れる必要もないのです。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
コメント
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