「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分を大切にする アクション・ステップ (2)

2015年06月27日 20時34分56秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 ノン・ボーダーの人は、 子供が傷つくのを防ぐために、 莫大な努力をするでしょう。
 
 しかし、 自分自身が虐待の対象となった場合、
 
 軽く流そうとし、 自分自身を責めさえします。
 
 だからこそ、 あなた自身が (前の日記の)
 
 車の中にいる子供だと 想像してほしいのです。
 
 毒されておらず、 自分自身のニーズ以外 何も意識していませんでした。
 
 次の例を見て、 本能的なレベルで答えてください。
 
 質問は 比喩的, 情緒的に捉えてください。
 
* 車の中に閉じ込められたのは、 どんな感じでしたか? 
 
 例 : 泣けてきました。
 
   助けてくれる人もなく、
 
   親は私の苦しみに目を向けず、 よそへ行ってしまいました。
 
* あなたの親は どこにいたのでしょう? 
 
 例 : 母は 店で何かが必要だったので、
 
   私を残すことの危険性を 全く考慮しませんでした。
 
* あなたは 車の中に閉じ込められて当然だ ということをしましたか? 
 
 例 : していません。
 
   私は多分、 親が望まない子だったのです。
 
   何故かは分かりません。
 
* 車の中で何が起こりましたか? 
 
 例 : 数人の人が通りすぎていきました。
 
   母は戻ってきたとき、 私がどれほど暑かったかさえ 気付きませんでした。
 
   今や私は、 前よりさらに欠陥ができました。
 
   成長して傷が残るでしょうが、 幼すぎて この出来事は覚えていないでしょう。
 
   これもまた、 私がなぜ正常でないかという 謎のひとつになります。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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