感情には理由があります。
例え苦痛なものであっても、 感情は正当なものです。
問題は、 感情に駆られた行動で、 しばしば破壊的な結果をもたらします。
また、 元の感情をさらに高めてしまいます。
ここで、 反対の行動をすることによって、 感情を変化させてくれます。
【例】
怒り
感情にかられた行動: 攻撃する, 批判する, 傷つける, 叫ぶ
反対の行動: 妥当性を確認する, 避ける or 注意をそらす, 穏やかな声で話す
恐れ
感情にかられた行動: 避ける, 肩をすぼめる
反対の行動: 近づく, 避けたことをする, 毅然とする
悲しみ
感情にかられた行動: 心を閉ざす, 避ける, 受動的になる, うなだれる
反対の行動: 活動的になる, 関わる, 目標を持つ, 姿勢を正す
罪悪感/恥辱感
感情にかられた行動: 自分を罰する, 自白する, 心を閉ざす
反対の行動: 根拠のない罪悪感なら、 元の行動をやり続ける
もっともな罪悪感なら、 償い、 埋め合わせる
反対の行動とは、 感情を否定するものではありません。
感情を認め、 反対の行動で それを鎮めるか、 新たな感情を促すのです。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]