「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

マインドフルな注意

2017年02月26日 18時40分11秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 好ましい人間関係の維持するには、
 
 相手の感情と反応に気付き、 やり取りを観察することです。
 
 注意を払うということは、 今この瞬間に留まることです。
 
 次に言うことを考えたり、 過去の記憶に捕らわれることではありません。
 
 注意を払っていると、 トラブルに圧倒される前に 予兆に気付きます。
 
 注意を払わないと、 次のようになります。
 
・ 相手の反応の手がかりを見落とす。
 
・ 自分の恐れや感情を 人に不正確に投影する。
 
・ 予測できるはずのネガティブな反応に、 驚かされ、 激怒したり逃げ出したりする。
 
 マインドフルな注意には、 自分自身の観察も必要になります。
 
 相手から必要としていること, お互いのやり取りを変える必要,
 
 重要なことを知らせる 感情に気付くことです。
 
 それは、 変化の必要性を 把握する手助けとなるでしょう。
 
 最初の対人関係スキルは、 マインドフルな注意です。
 
※ 練習8-1 マインドフルな注意
 
 相手の身体的・ 言語的行動に 注意する練習をしましょう。
 
 読み取りにくいことは質問してみましょう。
 
・ どう感じていますか? 
 
・ このままで大丈夫ですか? 
 
・ 私たちの間はうまくいっていますか? 
 
・ 私は○○に気付きましたが、 合っていますか? 
 
 自分自身の要求や感情にも 注意しましょう。
 
 関係を守る形で コミュニケーションしましょう。
 
 例を挙げます。
 
 ガールフレンドが そっぽを向いているのに気付いて、 彼はどうしたのか聞きました。
 
 彼女は、 彼のオフィスパーティーに招かれなかったことで 傷ついていました。
 
 彼は 数分間顔を出しただけだと 説明する機会を得ました。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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