身売りか資産売却か=米シティ、近く決断へ
日興、希望退職を募集=米シティ経営悪化でリストラ
米ゴールドマン、政府支援あってもシティ買収せず=関係筋
金融業界もまだまだ流動的。一方、アメリカのビッグ3もどうなるか。
米GMの取締役、あらゆる選択肢を検討する意向=WSJ
GMは時間の問題だと思っていたので、金融危機が引導を渡したという気がする。
【ニューヨーク22日時事】株価急落で経営不安が強まっている米金融大手シティグループが、今週末にも主要事業の売却や身売りの方針を発表するとの見方が強まっている。同社の株価はゼロに近づきつつあり「自力での資本調達は不可能になった」(金融アナリスト、デービッド・ギルモア氏)とされ、他社からの救済を得られるかが生き残りのカギとなっている。
一方、政府が同社の国有化に乗り出す可能性は低いとの見方が多い。ポールソン財務長官は、ブッシュ政権下での金融機関救済は打ち止めとの方針を表明しており、政権交代を約2カ月後に控え新たな問題を抱え込みたくないとみられている。
シティは、米国内に約1000、海外に約3300の支店を展開し、約2兆ドル(約190兆円)の資産を抱える巨大金融機関。ただ、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローンの焦げ付きで損失が膨らみ、数年前まで銀行業界で世界一だった時価総額は、10分の1以下の約200億ドル(約1兆9000億円)に減少、救済合併される可能性も出てきた。「シティを丸ごと引き受けることができる金融機関は、経営規模からみて英金融大手HSBCぐらい」(同)とみられている。
米国勢では、金融大手ゴールドマン・サックスが、シティの証券子会社スミス・バーニーを買い取り、リテール(小口取引)分野に参入することに興味を示しているとされる。
日興、希望退職を募集=米シティ経営悪化でリストラ
株価急落に見舞われている米金融大手シティグループ傘下で、個人向け証券大手の日興コーディアル証券が40歳以上の幹部社員らを対象に希望退職の募集を始めたことが22日、分かった。シティは金融危機による経営悪化で、全世界で約5万人の人員削減に乗り出しており、今回のリストラもその一環となる。
米ゴールドマン、政府支援あってもシティ買収せず=関係筋
[ニューヨーク 21日 ロイター] 米ゴールドマン・サックス<GS.N>の関係筋は21日、経営難に陥っている大手銀シティグループ<C.N>について、政府の支援を受けても買収を検討する考えはないことを明らかにした。
21日時点で、ゴールドマンの時価総額はシティとほぼ並んだ。しかし、同筋は買収には今後も抵抗していくと述べ、ゴールドマンの社風が損なわれる可能性や、シティーの資産に絡み大規模な損失が発生する可能性を理由に挙げた。
金融業界もまだまだ流動的。一方、アメリカのビッグ3もどうなるか。
米GMの取締役、あらゆる選択肢を検討する意向=WSJ
[21日 ロイター] 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋の話として、米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>の取締役メンバーは、破産法適用申請も含む「あらゆる選択肢」を検討する意向で、こうしたスタンスはワゴナー最高経営責任者(CEO)とは意見が異なる、と報じた。
ワゴナーCEOは今週議会で、GM取締役会は破産法申請は実行可能な選択肢とはみていないと述べていた。
GMは時間の問題だと思っていたので、金融危機が引導を渡したという気がする。