このアジアの混乱を収めるべく、混乱の主役であるアメリカ大統領トランプさんと、我らが日本の宰相安倍晋三総理とが一見仲良くしているのが、むしろ心の痛みの原因なんですよ。ひょっとしたら、来年のいまごろは両方表舞台からいなくなっているのかなあって。
と申しますか、アジア諸国の首脳って、基本的に爆弾しかいないと思うんですよ。人として爆弾。お隣の大国である中国は、天にも届く櫓を作って歴史の教科書で何度も見てきた大中華帝国を築き上げようとしている独裁政治まっしぐらの習近平さん。ロシアはロシアでこれまた大統領という名の皇帝になろうと統制を強めながらも対米嫌がらせに血道を上げる、近代ロシアきっての有能な為政者プーチンさん。韓国はアレ。この前来日しておられたフィリピンのドゥテルテ大統領も結構な勢いで国内のいろんな人が死んでますし、なんかこう、その国や社会のトップってのは濃い口のキャラクターでないと務めてはならない何か不文律でもあるんじゃないかってぐらい個性的で特徴的です。凡人死すべし。まあ、組織の中で頭角を現し国民の幸福と財産と生命を担って一国の一切の政治を司る責任者になるわけですから、そのぐらい際立ってないと駄目なんだということは分かります。
「お酒飲んだ時のパパみたいだ」
でも、この前やってきたトランプさんとか大変なことだと思うんですよ。あのさあ。いや、なんなんすか、あの人。別に彼のことはメディアで知る以上には詳しくないし、ニュースや彼がTwitterで書いていることぐらいまでしか知らないですけど、どう見ても、あの、穏やかにいうと正常でないというか、いや、彼にとってはあれが正常だったとしてもだ、まあ、厄介というか、そのなんだ、ヤバくないですか。ちょっと普通ではない感じの。人として。いいんですかね、ああいう感じで。あ、悪口じゃないですよ。ただ何というか、表現しづらい「何か」であることは間違いないのです。あー、やってしまったなと。こりゃただじゃすまないぞと。
ちょうどトランプさんが日本に来る前にハワイへやってきたのを海外メディアが報じていて、たまたま拙宅山本家三兄弟とお家で映像を観ておったわけですけど、階段降りてくるトランプさん映るなり、
次男(6歳)「トランプさんって偉くてかっこいいけど、まずミサイル撃ってから考える感じだよね」
長男(8歳)「お酒飲んだ時のパパみたいだ」
三男(4歳)「埴輪」
山本家のトランプさんの評価は微妙です。以前、ハワイ出身のオバマ前大統領をずっとトランプさんがケニア出身と中傷してたので、ハワイ民からプラカードで「ケニアにようこそ」と歓待されていました。この「大統領という存在自体がネタである」というのは、社会常識の中で語られるべき「政治家は国民の代表であるから、原則として敬うべき」という「原則として」から自ら大股で逸脱している気がするんです、トランプさんは。だって、国際社会を舞台に北朝鮮と同等レベルの罵詈合戦を数十億人の環視下で平気でやってのける男ですよ。アレとしか言いようがありません。
安倍晋三さんが「最強のセールスマン」である意味
そんなアレなトランプさんを歓待する我が国日本、そりゃあもう国民は街角や駅のゴミ箱を封印され、道のあちらこちらで車を停められながら歓迎の意を示すわけですよ。トランプ大統領万歳、と。ほら、僕たちみんなこんなに不便ですよ、と。ゆっくりしていってね、と。
迎え撃つのは、国民からの不支持理由が相変わらず「人柄が信頼できない」が最多の我らが総理大臣、安倍晋三さんです。日本が誇る最強のセールスマンであり、衰退間近の日本を支える豪運の持ち主であります。さすがに世界のウォッチャー達もこの安倍晋三さんを「猛獣使い」にたとえるほど、何というか非常にアレなトランプさんを真正面から受け止めます。私ね、日本という一個の国の運命を背負ってアレの相手をする安倍総理の心情を思うと、河野太郎外相や官邸・外務省の周辺のスタッフを含めてもう少し褒めてやったほうが良いと思うんですよ。 いくらアメリカの大統領でも凄いアレですよ、あのトランプさん。それを飛行機で飛んできたトランプさんをゴルフ場で出迎えて昼飯一緒に食ってさんざんゴルフして帰ってきて晩飯一緒に食って打ち合わせして「おやすみ」っていって翌日は式典に一緒に出て鯉に餌やるんでしょ、ドバーッと。迎える側も、普通の神経なら胃に穴が開くわ。一ダースぐらい穴開くわ。たぶん、トランプさんは安倍ちゃん好きなんだと思うんですよ。普通の人は「人柄が信頼できない」と思うような安倍ちゃんでも、トランプさんは好きになってくれて、北朝鮮に一緒に立ち向かうぞって言ってくれて。最高じゃないですか。
これはもう、歴史の特異点なんだと割り切るしかないのです
トランプさんを歓待した我が国に対して、アメリカの心ある人たちは日本の対応はやりすぎだとか、トランプなんてもてなしてもしょうがないとか言ってくるんですけど、でもお前らが選んだ大統領がトランプさんなんだからな!! 紛うことなきアメリカの元首であり最高責任者があのトランプさんなんだからな!!! なんでアメリカ人に私ら日本人がDISられなければならんのです。製造物責任でアメリカで引き取って責任持って処分してくださいよ。
これはもう、歴史といういろんな波が輻輳してできたちょっとした渦みたいな特異点なんだと割り切るしかないのです。トランプさんはアレだし、安倍総理はああだけど、結果として最高の仕事はしてくれた。なんか日米関係、凄く良さそうじゃん。嫌な予感しかしないけど。その視線の向かう先は、アレな雰囲気の北朝鮮だし、さらにアレな野望に満ち溢れた中国なわけですよ。これはヤバイ、マジヤバイ。
何をそんなに騒いでいるんですか、反政権界隈は
トランプさんがアレすぎて、また世界的に景気が良いからあまり目立たなくなってしまっているけど、なんか本人周辺や重要閣僚がロシアの皆さんとの関わり合いの中で蓄財していることが次々と明らかになっているとかで大変そうです。そんなこんなでトランプさんがいつまで大統領の座にいられるかは別として、これからの東アジアってのは米中対立の中で先を見据えながらどういう立ち居振る舞いをするのか決めていかなければならない時期なのであります。このクソ大事な時期にトランプさんと安倍ちゃんかよという嘆きは後世の歴史家に任せるとしても、いまを生きる私ら日本人としては、当面の北朝鮮対策、ゆくゆくは伸張する中国の影響力に対してどう身を処していくのか考えなければならん時期に差し掛かっているわけですよ。
そこに来て、すでにとっくに合意されていたアメリカの兵器輸入を大々的にアピールしたのもあって、我が国の反政府・反政権の皆さんが「アメリカから武器を買わされるのが安倍ちゃん外交のオチだったんじゃないか」とかいう邪推をしてネットでもテレビでも大騒ぎになっています。おい、そのアメリカ製武器ははじめから日本が輸入することが決まっていたものをトランプさんが喧伝しただけだぞ。そもそも日本の航空機からミサイルまで、ほとんどがアメリカ製であることをすっかり忘れて何をそんなに騒いでいるんですか、反政権界隈は。
そしてトランプさんは韓国へ旅立っていきました
また、通信社のちょっとした誤報がきっかけになって、トランプさんの娘・イヴァンカさんが立ち上げた助成基金に日本が税金で57億のお金を突っ込んだと誤解した皆さんが、さらに「アメリカに対する賄賂でありポチであって屈辱外交だ」みたいなことを言うのです。これだって女性起業家のための基金に日本やアメリカなど14カ国が中心となって税金ではなく外貨準備の中から5,000万ドルの負担を日本が致しますというG20で合意された内容を履行するだけの話で、イヴァンカさん無関係なんですよね。これに盛大に釣られる日本の知識人やメディアの騒ぎを見ると、お前らトランプさん以上にアレなんじゃないのかと勘ぐってしまうほどであります。
この辺の話は、すっかりメディアの記事のタイトルだけ読んで誤解してしまう馬鹿炙り出し装置にまでなってしまっておるわけですが、そういう日本国内の外野の喧騒をよそに、トランプさんは朝飯食ってさっさと韓国へ旅立っていきました。胃やはらわたの空気という空気が溜息として安倍ちゃんの口からどっと吐き出されたことでしょう。
トランプさん自体のアレさ加減と東アジアのどうしようもない状況
よくやった、日本のセールスマン。安全を守る男。その身をトランプさんとの友好に賭した、立派なリーダーですわ。人柄が尊敬されてないけど。何よりホッとしたのは黒ひげ危機一髪みたいなトランプさんがやってきて、変なことになってへその一つも曲げられないかとハラハラしながら歓迎を取り仕切ったスタッフの皆さんでありましょう。安倍ちゃんがゴルフ場のバンカーでコケたぐらいご愛嬌でしょうよ。そこでつつがなくやり遂げて一流、という点では、安倍晋三総理だけでなく日本側とアメリカ側双方のスタッフの勝利じゃないかと思います。単なる安全保障でのミサイルの撃ち合いだけじゃなく、北朝鮮に拉致された被害者家族との面会も含め、広い意味で日米の連帯が確認できたことは本当に大きいと思うんですよね。お疲れ様でした
ところが、アレなトランプさんを迎えた韓国のアレ、米韓晩餐会に元従軍慰安婦の女性を招待したとかで騒ぎになり、その後のインタビューで「(日本は)酷いことをしたと(トランプ大統領に)言った」と韓国大統領が言っててアチャーであります。その前にも韓国からアメリカに対して「日本は非同盟国である」と確認のメッセージも送っており、本来この朝鮮半島問題というのは北朝鮮と韓国の問題が一番大きいのだということを思い出して欲しいんですよね。韓国は元従軍慰安婦でしたが、我が国はピコ太郎であったわけですよ。もうね、トランプ大統領に伝えたいメッセージ自体が日韓でまったく異なることは、ぜひ感じ取っていただきたいと存じます。
そういうことだから、今回のトランプさん訪問というのはトランプさん自体のアレさ加減が影絵のように東アジアのどうしようもない状況に投影されて、見るものに不安ばかり投げかけるのでありました。
文春オンライン 記者:山本一郎
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まぁまず個人ブログレベルですよね。
記者ではないのでしょう。
今、Webニュースではコメント欄が相次いで閉鎖されているそうです。それというのも、低俗で下品なコメントの管理にコストがかかるというのが理由の一つにあるようですが、コメントだけが低俗で下品ということでもない。
私はコメント欄が閉鎖された背景には、記事を書いてWebサイトに出した記者へのdisりも影響しているのではと思っています。「また、こいつか」というような記者に対してのコメをよく見かけていました。しかしそんなdisりも読む側にはとっては非常に共感するものがあった。
つまりは酷い記事なのです。
それをヤフーにしろmsnにしろよく平気で出すなと思うんですわ。
こうした輩は検索しても宣伝プロフは載っているが、顔は出さない。名前すら本名かどうかもわからない。つまり素性が知れないのです。
日本語の上手などこぞの“工作員”かもしれない。
本人すら無意識に北朝鮮工作員ばりの仕事をしている物書きは世界中にゴロゴロいる。
記者はあくまで顔出しNG?調子に乗った文春の記者を彷彿とさせるゆるキャラ。
ネット記事を書く者たちは、記者であれば底辺層のぺーぺー・・自分を売り込むために有名人をネタに悪口、中傷記事を書くことが多いと聞きます。こうした記事はタイトルで入るアクセス数を増やしやすいからです(だから、あえてこの記事もURLを出さず全文転載にしました)卑近な例ではタレントへの誹謗中傷記事。不倫報道、芸能事務所とのトラブル、ドラマ視聴率の低迷、こうしたとっかかりから異常に叩く。
このトランプ大統領の歴訪の記事もタイトルは「「君たちはどう生きるか」 アレなトランプさんと、安倍晋三さんの時代を 」と、若い人が飛びつきやすそうなタイトル。ただ若い人たちが飛びつきやすいのはいいとしても、内容はアメリカメディアが流すフェイク情報を真に受けての揶揄記事に仕上がっているので、読んでわかる通りタイトル通りのおバカ記事。こんなのが簡単に世に出ることが恐ろしい。いったい誰がこうしたサイトの責任者なのだろうか。週刊誌もだいぶ酷い記事を世に出しているが、言論の自由だから記事の選定もできないというのなら、言論の自由の意味をはき違えてやしないだろうか。
これでは、若い人たちに正確な政治、外交や国際情勢は全く伝わらないどころか馬鹿が移ってしまうだけ。
“別に彼のことはメディアで知る以上には詳しくないし、ニュースや彼がTwitterで書いていることぐらいまでしか知らないですけど、どう見ても、あの、穏やかにいうと正常でないというか”
メディアのフェイク情報しか知らないって本人も自供している。こやつはその情報が真実かどうかも知らないし、真実なんてこやつにとって何の意味もないのだろう。そもそも文春にとって真実などどうでもいいのだ。自分の感情や感想だけで記事を書いて世に出せる。小学生の作文程度で金がもらえる。
真実も嘘もどうでもいい自分の言いたいことを言うということが言論の自由ではない。
そんなこともこんなことも
何もかも
何もわからないなら
書くな。
文春も消えろ。