ここ数年、中国の方々を招聘する依頼が多いのですが、概ね日本企業の方々が窓口であるか、或いは、日本語が大変お上手な中国人の方が窓口担当なので、言葉で困ることはまずありません。
今回提出する案件で、事務所にいらしているエンジニアの方も日本語が達者な方でした。書類にご署名を頂いた後、雑談をしていて、過去に南米系の日系人と結婚した中国の方が、日本語があまり上手くないので、筆談で色々とヒアリングをした事を話したのでした。
その時、丁度に居合わせた隣のオジサンが、
「中国語では、手紙って漢字には注意ですよ!意味が全く違いますから。結構、有名な話ですけどねぇ!」
と割って入って来たのでした。
「手紙?って、何の意味なんだろう???」
「実はねぇ、トイレットぺーパーの意味なんですよ!ねぇ、XXさん!」
「えっ!!! 本当なの!!!」と、私。
そこで、その中国人エンジニアの方は、
「ええ、その通りなんですよ! 手紙と書くとトイレットペーパーの意味になります。本当の手紙は、書信と書きます。」と、いかにも優秀なエンジニアらしく、真面目な顔をして、そしてちょっと、にこりと笑って答えてくれたのでした。
実は、確か入管局へ出す書類として、手紙と筆談で書いたような気がしたのでした。記憶は確かではありませんでしたが、そういえば、おやっ??って顔をされたかもしれません。
但し、そんな時には、私は類似の漢字である、愛情書簡とか、或いは、恋愛事情解説書とか、あの手この手の漢字を使いまくって、筆談しましたから多分大丈夫だったと思うのですが・・・。
でも、考えたら、いきなり「入管へ、昔のトイレットペーパーを出して下さい!」なんて書かれたら、誰だって驚きますよねぇ。
同じ漢字文化だからといっても、油断は大敵なようです。漢字による筆談には、ちょっと注意が必要なのかもしれませんね。