行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

漢字での筆談にご用心???(シリーズ第17回)

2009-01-07 08:44:36 | 行政書士のお仕事

 ここ数年、中国の方々を招聘する依頼が多いのですが、概ね日本企業の方々が窓口であるか、或いは、日本語が大変お上手な中国人の方が窓口担当なので、言葉で困ることはまずありません。

 今回提出する案件で、事務所にいらしているエンジニアの方も日本語が達者な方でした。書類にご署名を頂いた後、雑談をしていて、過去に南米系の日系人と結婚した中国の方が、日本語があまり上手くないので、筆談で色々とヒアリングをした事を話したのでした。

 その時、丁度に居合わせた隣のオジサンが、

 「中国語では、手紙って漢字には注意ですよ!意味が全く違いますから。結構、有名な話ですけどねぇ!」

 と割って入って来たのでした。

 「手紙?って、何の意味なんだろう???」

 「実はねぇ、トイレットぺーパーの意味なんですよ!ねぇ、XXさん!」

 「えっ!!! 本当なの!!!」と、私。

 そこで、その中国人エンジニアの方は、

 「ええ、その通りなんですよ! 手紙と書くとトイレットペーパーの意味になります。本当の手紙は、書信と書きます。」と、いかにも優秀なエンジニアらしく、真面目な顔をして、そしてちょっと、にこりと笑って答えてくれたのでした。

 実は、確か入管局へ出す書類として、手紙と筆談で書いたような気がしたのでした。記憶は確かではありませんでしたが、そういえば、おやっ??って顔をされたかもしれません。

 但し、そんな時には、私は類似の漢字である、愛情書簡とか、或いは、恋愛事情解説書とか、あの手この手の漢字を使いまくって、筆談しましたから多分大丈夫だったと思うのですが・・・。

 でも、考えたら、いきなり「入管へ、昔のトイレットペーパーを出して下さい!」なんて書かれたら、誰だって驚きますよねぇ。

 同じ漢字文化だからといっても、油断は大敵なようです。漢字による筆談には、ちょっと注意が必要なのかもしれませんね。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする