一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「起業」と「独立」

2005-06-10 | あきなひ
今日はITベンチャーの社長と音楽屋さんと弁護士と食事


社長は童顔で(アメリカに行くといたるところでIDを出せ、と言われるらしい)弁護士はフケ顔なので、並ぶと10歳くらい年齢差があるように見えるが、実は同い年ということがわかり、大いに盛り上がる。


社長曰く「ITベンチャー」とひとくくりにされても、中身はかなり違うので、自分は「インターネット屋」と称している。
ソフトバンク(もはやベンチャーではないか)やライブドアや楽天はもはや投資業だし、サイバーエージェントは広告業、と何をやってるかの区分が大事、という話は納得。

業界各社の社風の話なども聞けて面白かった。


また、音楽のネット配信については、著作権の帰属と収益の配分のバランス(アーチストとレコード会社と日本音楽著作権協会)が適当なのかとかレンタル市場との関係とかについて、各人各様の意見が興味深かった。


ところで、社長の起業の話をしていて、ふと話題になったのは、昔は勤め先を辞めて会社を興すのを「独立」といってたが、いつから「起業」と言うようになったのだろうか、という疑問。


僕のガキの頃は「脱サラ」とかいって話題になったのは、いきなり田舎でペンションを始めたり、ラーメン屋を始めたりという人だったり、サラリーマンの頃の得意先との関係を維持しながら「独立」するというのが基本パターンだったように記憶している。
つまり、既存のビジネスのフレームの中で、雇用される立場から自営業者になる、というので「独立」と言ったんだろう。

ところがIT特にインターネットが発達してくると、いままでにないサービスが新たにビジネスとして成立したりするわけで、そう言う意味からも「起業」ということばがなじむのだろう、という一応の結論になった。

※ ひょっとして雑誌とかでひところ流行った「アントルプレナー」の訳語の「起業家」が流行り言葉になっただけかもしれないけど・・・


何かビジネスを始めるときに、そのビジネスが「起業」=新しい枠組み、と「独立」=既存の枠組み、がどれくらいの割合で構成されているかを考えてみるのも頭の整理としては面白いかもしれませんね。

でも「脱サラ」=雇われ人の立場がいやだから、だけが動機だと、うまくいかないでしょう


それやこれやと話が尽きず、結局2時まで飲んでしまいました。
(なのでこれは翌日に書いてます
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