朝日新聞の水曜(7/16)の記事なのですが、しばらく待ってもネットに出ていないようです。
(けっこう良質の記事だと思うのですが、こういうのがあまりネットに載らないんですよね・・・)。
「環境エコロジー」というページでの「粗悪な堆肥にご用心」という記事
堆肥の流通量は年々増加している
(中略)
だが、ブームに乗じて、粗悪な堆肥も出回っているようだ。堆肥の原料となる家畜のフンや残飯には、サルモネラや病原性大腸菌O157など、食中毒を起こす病原菌が含まれていることがある。堆肥はきちんと発酵させて作れば、60~70度の発酵熱で病原菌は死滅するが、発酵が不十分だと、菌は残ってしまう。
(中略)
気になるデータも出ている。厚生労働省の食品汚染調査で、野菜の一部からサルモネラが散発的に見つかっている。野菜は主に「有機栽培」「水耕栽培」が調査対象だ。病原性はないが、汚染の指標になる大腸菌の検出率も、レタスでは05年の6%から07年の13%へ、カット野菜では9%から15%へ、ミツバも26%から39%へと、軒並み上昇している。
中国製の野菜は、人糞を肥料にするためにいきなり畑にまいているから、中国人は生野菜を食べないんだ、などというウソかホントかわからない話を聞いたことがありますが、いい加減に作った堆肥だと似たような話ですね。
昔(高校生の頃?)題名はうろ覚えなのですが『トイレの科学』という本(確か講談社ブルーバックス)を読みました。(あいにく手元には既になく、amazonでも売っていないので絶版のようです)
内容的には全般はトイレ全般の科学だったのですが、後半はコンポスト(堆肥)トイレ(要は汲み取り式でしかもそれを堆肥に作り変える)の作り方とそれがいかにエコであるかに紙面を割いていました。
うろ覚えな記憶を辿ると、やはり発酵の熱で大腸菌が死滅するところがポイントで、そのためには糞を置いておいたりかき混ぜるだけではダメで、適度に藁をかぶせて自然の発酵に任せることが大事だったように思います。
自然の力に任せる以上、「有機農法」もブームだからといっていきなり流通量が増えるのはどこかで無理があるということでしょう。
「無農薬」「化学肥料不使用」でも、危険だったらシャレになりませんね。