一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

親子は他人の始まり

2008-11-29 | あきなひ

東証一部上場から倒産までの最短記録とか言われています。
(最近こんなエントリばっかりですが)

民事再生手続開始の申立てについて
(平成20年11月28日 ㈱モリモト)

このような状況のもと、本年10 月になって、賃貸不動産開発事業において売却を予定していた物件の販売先において資金調達が困難となり入金が滞り、また新規物件の仕入資金の調達がずれこみ自己資金で決済せざるを得なくなったことから、今般、平成20 年10 月末日までに予定していた約定弁済資金の確保が厳しい状況となっておりました。
その後、当社は、金融機関各位のご理解・ご協力のもと、再建を企図いたしましたが、本日、当社の監査法人からの監査意見がいただけなかったことから、やむを得ず民事再生手続の申立てをした次第です。

実質的には10月末でアウトだったんですね。
平成21 年3月期第2四半期報告書提出遅延等に関するお知らせ
(平成20年11月14日 ㈱モリモト)
で一回パスしたものの、延期後の提出予定日の11月28日を超えられなかったということでしょう。

ちょうど前日にこんなことを発表して話題になったばかりでした
大和ハウス工業株式会社との「J-REIT 事業強化に向けた共同取組み」に関する基本合意書の締結についてのお知らせ
(平成20年11月28日 ㈱モリモト)
Reitの運用会社の株を筆頭株主のモリモトが30%(20%は継続保有)、二位のキャピタランドが33%全部大和ハウスに売却して大和が現在の保有株式とあわせて76%を持つ筆頭株主になる、という話です。
そもそも延期した第2四半期報告書の提出予定日前日の発表というあたりは大和ハウスも当然倒産の可能性を承知していたはずですので、倒産した場合にどうするか(基本合意を解除するか、履行するか)は考えているはずだと思います。
大和ハウス自体も自社のReit構想が頓挫しているのでここは一つ既存の運用会社を持ちたいところで、モリモトの残りの株も買うのではないでしょうか。(今のところ大和ハウスのリリースはありませんが)


それで、ビ・ライフ投資法人のほうは、親の不幸を乗り越えて、新しい養親のもとでがんばる、ということになります。
スポンサー企業の民事再生手続き開始の申立てに関するお知らせ
(平成20年11月28日 ビ・ライフ投資法人、モリモト・アセットマネジメント㈱)

① モリモトは、本投資法人のスポンサーの一社であり・・・本投資法人のポートフォリオ成長を支える重要な役割を担っております。現時点ではモリモトの民事再生手続がどのような方向に進むのかは不明ですが、今後、かかるサポートを受けられなくなる場合には、本投資法人の成長戦略に一定の影響が生じる可能性があります。
② しかし、平成20年11月27日付で公表しました・・・通り、・・・今後は大和ハウスが筆頭株主となり本資産運用会社の運営を行っていくことで基本合意しています。大和ハウスからは、本件にかかわらず、現時点においても、モリモトと大和ハウスとの間の合意書の内容に基づき、予定された手続きを進めていきたいと聞いております。本投資法人は、今後、大和ハウスとの一層の連携を強化し、可及的速やかに合意書内容の実現に向けて努力していく所存です。

今さらReitの運用会社の株の譲渡代金などモリモトの資金繰りには焼け石に水でしょうから、倒産直前にReitを切り離したというのは、モリモトが「立つ鳥後を濁さず」(譲渡は完了せず、20%は引き続き持っているのでちょっと濁してますが)「板垣死すとも自由は死せず」とReitを守ろうとしたのであれば美談ですが、東証や金融庁などからの強い要請があったのかもしれません。

Reitとスポンサー企業の関係は、制度のたてつけではスポンサーの影響を排除するようになっている一方で、格付け機関は「スポンサーの信用不安」を悪材料として格下げしたりしています。
そのせいか、本来モリモトに対してはさほどの好材料ではない27日のリリースでも28日のモリモト本体の株価がストップ高になっています(そして夕方のリリースを受けて掲示板などでは非難ごうごうです)。

でも、仕組み上は独立した存在ですし、東証としても個別銘柄よりはJ-Reitの市場を守ろう、金融庁としても(自分の所管でない)不動産会社よりは傘下の投資法人・運用会社の制度を優先しよう、ということではないかと思います。(ニューシティの倒産によほど懲りているのかも)

コメント
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