一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

モノサシの大きさの重要性

2009-11-07 | よしなしごと
ワールドシリーズでの松井選手の活躍は見事で、文句なしのMVPだったと思います。
レギュラーシーズンでの故障を倍以上にして返したというところでしょう。

イチローだと「俺って持ってる?」と来るところだと思うのですが、あくまでオーソドックスな日本人的な振る舞いも日本では共感を呼んだのではないかと思います。

で、翌朝の朝の民放テレビをザッピングしていてがっかりしたのが
 「今年で契約が切れる松井選手は今回の活躍でヤンキースに残れるか」
という言い方がされていたこと。

この活躍で松井の評価は確実に上がったわけだし、ヤンキースの選手にしがみつくメリット(年棒だけでなく出場機会などを含めても)がどこまであるかというのは冷静に考えられるくらいの交渉力を持ったにもかかわらず、相変わらず「寄らば大樹の陰」的な発想。

日本なら巨人の選手になれれば引退後も安泰、というビジネスモデルが通用するのかもしれませんが、ワールドシリーズMVPにそういう価値基準をあてはめること自体が失礼ってもんじゃないでしょうか。


今週号の日経ビジネスの特集は「今こそ企業資本主義-立て日本の草食ベンチャー」というタイトルです。
中身は読んでいないのでここで言う「草食」というのがどういう意味なのかはわかりませんが、言葉だけからは上の「メジャーに行っても大樹の陰」風な中途半端なイメージを感じてしまいます。


日本人ってそんなに小さくまとまっちゃっていいんでしょうか。
それも、能力があるのに評価する側が世間を知らなずにモノサシが小さいので能力を伸ばしきれないとすれば、一番もったいないことです。


自分自身の自戒もこめて。


コメント
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