一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

片山さつき「真実の議論」討論会

2010-04-15 | まつりごと
結局ちょっとのぞいてみました。

意外と人が少なく、観始めた21:23では100viewerでした。
でも、抜けた22:30頃には4700になってました。

で、中身(最後まで見てはいませんが)。


Twiter討論会と銘打っているものの、実際は池田信夫氏とのトークショーでした。


まずは内容の前に、片山氏は政治家としては話し方が損してますね。
「勝ち負け」「正誤」の世界で生きてきた人丸出しで、「相手を気持ちよくさせよう」というところががない。
『真実の議論』でも言ってるし対談でも言ってた大蔵省主計局の予算編成の要諦「スジ」「ワク」「バランス」で仕込まれたはずだけど自分の議論(のスタイル)と有権者の感覚との間の「バランス」(会社・サラリーマン的に言うと「おさまり」って言うのかな)は悪い感じがします。

「優秀」でずっと勝負してきた人なので今さらスタイルを変えられないのかもい知れないけど、政治家として有権者のウケを狙う「狡さ」がないのがつらいところえはないかな。

対談相手に池田信夫氏を選んだあたりもどうか。「自分(達)以外はわかってない」モードを強調していやしないでしょうか。


で、話を聞いていると、著書でも思ったのですが、結果(の出たケース)についての知識はあるけど、これかどうする、という局面において経済政策通かというとそこはあまり強くないように感じました。

また、話の端々に役人時代にこうした、という話(自慢?)がこれも著書同様出てくるのですが、「官僚主導から政治主導へ」という小泉改革路線とどうバランスさせるんだろうというあたりも疑問です。

なので知識と理解力はあるけどクリエイティブじゃないよな、という印象を受けてしまいます(当然自分は棚に上げてますけどw)


せっかく「Twitter討論会」と銘打っているわりに、Tweetも異議を唱えたり乱入する奴がいないのも残念でした。



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『日本経済を衰退から救う真実の議論』

2010-04-15 | 乱読日記
「Twitter討論」が始まっていますが、とりあえず本の感想。

内容的にはにさまざまな論点についての自分の見方を語っていて、あまり政策についてのガチな「議論」はしていません。
講演会を聞きにいったつもりになって読んだほうがいいと思います。

読んでいて、片山氏自身の立ち位置が微妙に振れているところに現状の悩みの一端が伺えます。

片山氏は大蔵(財務)官僚として「女性初の」というキャリアを積んできたあと、小泉チルドレンとして政界に転じたものの、前回の選挙では落選しています。ただ、最近の新党結成の流れには組していないようです。
 
小泉改革は正当に評価されるべきだが、昨年の衆院選挙では「格差社会をもたらした小泉改革」への批判キャンペーンに効果的な反論ができず自民党の敗北につながったことは謙虚に反省しなければいけない、また、自らの官僚としての経験はアピールしたいものの「政治主導」への流れや民主党の斎藤次郎日本郵政新社長人事への批判もしたい、というあたり、踏み込みすぎると「天ツバ」になったり、「だから優秀な大蔵官僚経験がある政治家である自分(しか)できない」という自慢になったりしてしまうのは難しいところです。

内容的には、大蔵(財務)官僚としての国の予算・財政に関する知識に基づく部分(たとえば「地方の自立には税源委譲より規制緩和のほうが実効的」など)はなるほど、と思う部分も多々ありますが、それ以外の部分は総論的になってしまいます。
まだ政権与党だったころの政務官の経験が生きているものの、このまま浪人(や当選しても野党生活)が続くとだんだん陳腐化してしまうでしょうから、常に情報をupdateしたり、別の専門性や選挙のスキル(小泉さんはその点は何も教えてくれなかったらしい)を磨いているところなのでしょう。


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片山さつき『真実の議論』Twitter討論会

2010-04-15 | まつりごと

本が手元に回ってきたのでざっと拝読。
(レビューはのちほど)

なにやら本書を元にTwitterでライブ討論をするらしいです。
今日が第2回目のようです。(参照)

あとがきによると

本書発売後、約二~三週間後を第一回として、何度かツイッター討論を行い、誹謗中傷や本題に関係のないものなどを除かせていただいた上で、了解の得られたツィートをすべて掲載した本を出版する、という企画を立てました。

ということ。

すでにこの手の討論会についてはいろんな仕組みあるので、ツィートが殺到しても物理的な混乱は少ないのかもしれませんが、片山氏が一人でさばくとすると、どういう話題を取り上げてどう発展させるかの力量が問われると思います。

あと、書籍にする場合に雑多な意見の寄せ集めにならないためには編集の腕が重要になってくる反面、一定の方向性を持ったものになってしまうので「Twitterで寄せられた市民の声」とは言えなくなってしまうところが痛し痒しかも。

覗いてみようか思案中

(追記)
片山氏のサイトをのぞいたら

あなたのツイートが本になるチャンスです。

ってあったけど、そういう釣りって著作権の話などややこしい方に踏み込んでいるように思うんだけど(たとえばTwitterの議論で文脈も含めて同一性保持権を侵害されたとか言うような奴が出てきたりと)。


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どっちがついでか?

2010-04-15 | よしなしごと

カジノを合法化するにはパチンコ(警察)利権に踏み込まざるを得ないということでしょうが、そもそもカジノ合法化の目的をはっきりさせたほうがいいのではないかと。  

カジノ議連きょう発足 パチンコ換金、合法化検討

(2010年4月14日 8:22 産経新聞)  

目的としては、地域振興、外国人観光客の誘致、税収増などが考えられますが、デメリットもあるので費用対効果の検討を十分にしたほうがいいと思います。

ただ
超党派のカジノ議連、14日に発足 秋の臨時国会にも法案提出へ
によると 

会長に民主党の古賀一成、会長代行に自民党の岩屋毅、幹事長に民主党の牧義夫の各氏が選出される運びとなっている。  

というメンバーのようで、会長・会長代行ともに「パチンコチェーンストア協会政治分野アドバイザー。」だそうです。(こちらこちら参照)  
ということはカジノでなくパチンコの合法化(と警察利権の排除)が本丸なのかも。  


以下冒頭記事の引用。  

カジノ法案では、カジノについて、国や地方公共団体が運営を厳格に管理、監督することを定めることで、刑法が禁じる賭博の「例外」扱いにする。民主党の案では、地方公共団体の申請を受けた国がカジノエンターテインメント(特定複合観光施設)区域を指定。地方公共団体は、運営する民間事業者を公募・選定し、警察と協力して違法行為の摘発、監視も行う。  

一方、パチンコは現在、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」で「遊技場」と位置づけられ、獲得賞球は、日用品などに交換することになっている。しかし、金地金などの特殊景品に交換し、外部の景品交換所で現金化されることが多い。現金化は「事実上の賭博」にあたるものの、警察が裁量で「黙認」しているのが実態だ。  

パチンコ業界は客離れの加速とともに、ギャンブル性の高い遊技機の導入が増え、「庶民の娯楽からかけ離れつつある」との指摘もある。これを踏まえ、議連はパチンコも国や地方公共団体が管理、監督し、「健全な庶民の娯楽の場」として再生を図りたい考えだ。  


税収確保のために背に腹は変えられない、というか貧すれば鈍すという意味ではこんな話もありました。
マリフアナ合法化 カリフォルニアが住民投票へ
(2010年3月26日 19:01 産経新聞) 

住民投票は11月2日の米中間選挙にあわせて行われる。21歳以上の成人に対し、個人使用目的でのマリフアナの所持、栽培を一定量まで認めるよう提案する。販売については、州内の自治体ごとに拒否するか、認めた上で課税するかの裁量権を与える。マリフアナ容認派が住民投票に必要な署名を集めた。  

金融危機による税収の落ち込みで、同州では今も公共サービスの削減や、学校の授業日カットなどが進む。このため、昨年は一時、州議会でもマリフアナ使用を認める法案が審議され、マリフアナ課税による税収は年間14億ドルに達するとの試算まで公表された。   

もちろん、犯罪の増加によってむしろ州政府の負担は増えるのではないかとの意見や、目先の税収増のために「ゲートウェイ(入り口)ドラッグ」(より効き目の強い麻薬に進むきっかけとなるドラッグ)であるマリフアナを解禁すべきではないといった意見も根強い。  

連邦法ではマリフアナは明確に違法とされており、もし解禁に踏み切ったとしても法律的な整合性がどうなるかなどの課題も残る。  


麻薬もギャンブルも両方とも不景気に強いのかもしれませんけどねぇ(カジノはそうでもないか)。

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