一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『月に囚われた男』

2010-04-29 | キネマ
連休は例年通り「暦どおり+近場」ということで、まずは『月に囚われた男』(公式サイトはこちら)。




監督・脚本のダンカン・ジョーンズはデヴィッド・ボウイの息子だそうですが、1971年生まれで2009年の本作が長編デビューということは監督としては遅咲きの方なので、「親の七光り」ではなんでしょう。

資源エネルギーの枯渇した近未来の地球に新エネルギーを供給するために、月に作られた鉱山で3年契約で一人で採掘作業にあたる男が主人公。
任期を満了して家族の待つ地球に戻るまであと2週間というところで異変が起き、自分に課せられた仕事の奇妙さに徐々に気がついてゆく・・・という話です。

一人で鉱山採掘作業に携わることとか最初の設定自体が微妙に不自然な感じを残しながら話は進み、予想外の出来事をきっかけに更に謎が深まりながらも徐々に全体像が明らかになってゆきます。

主演はサム・ロックウェル(この俳優は知りませんでした)。
助演、というか基地での唯一の話し相手で手助けをするロボットの声にケヴィン・スペイシーを使っているというのが泣かせます。
(上の写真はアームだけですが本体はこれ)


このロボットの表情がけっこうよくて、また大事な役回りを果たします。

設定の妙と謎解きの筋書きにのせられつつ、要所要所で心地よく予想を裏切られる面白い映画です。

コメント
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