お互いグダグダな感じになってきてます。
富士通の野副元社長、辞任要求やり取りの録音テープ公開
(2010年4月22日21時45分 朝日新聞)
富士通元社長の野副州旦氏は22日午後、都内で記者会見し、2009年9月25日の取締役会直前において秋草直之取締役相談役ら幹部6人から辞任を要求された際のやり取りの録音テープを公開した。
会見内容は産経新聞の記事に詳しく書いてあります。
この件については、既に富士通側からリリース 元社長 野副州旦氏の辞任の経緯と当社の見解もでてますし、会社側の記者会見も同じく産経新聞に載ってます。(【富士通・釈明会見】って、こっちは「釈明」となってます。)
野副元社長が仮処分を申し立てて取り下げたのはなぜなんだろう、とか、富士通側も手続き的にどうなんだというあたりはtoshiさんのエントリとコメントをご参照いただければと思います。
しかし、この野副元社長という人が結局何を目的にしているのか-社長の地位に返り咲きたいのか、名誉を回復したいのか、単に富士通への意趣返し・嫌がらせなのか-は依然としてよくわかりません。
実際、本人も怒り心頭であまり整理がついていないのかもしれません。
でも、何が真意かわからないがいろんなことをしてくる人、というのが一番対応が難しいんですよね。
一方の富士通も解任理由に根拠があるのであればはっきり言えばいいと思うのですが、関係した会社が反社会的勢力だ、というのが実は根拠が薄いのか、情報の入手経路自体が微妙で公開しにくいというような事情があるのでしょうか。だとしたら、社長の辞任の説得や解任する段取りについてもう少し慎重であるべきだったように思います。
1月くらい前、週間ダイヤモンドだか東洋経済だかの記事で「お家騒動の系譜」を特集にしてましたが、社長を解任するんだったら反社のリスクを気にする以上に「こういう会社なんだ」と思われる風評リスクも気にしたほうがよかったですね。