昨日朝方近所で消防車やパトカーが大勢集まっていました。
野次馬根性で覗いてみると、ごみ収集のパッカー車の内部に注水しています。
おそらく、ガスボンベやスプレー容器を穴を開けずに収集に出した人がいて、ゴミを圧縮する過程で発火したのだと思います。
このパッカー車の火災は頻発しているらしく、「パッカー車 火災」で検索すると、自治体からの注意喚起のお知らせが数多くヒットします。
(たとえば茅ヶ崎市パッカー車(じんかい収集車)の火災)
スプレー缶やカセットコンロのボンベゴミを出すときは気をつけないといけませんね。
ついでに調べたところ、パッカー車はこんな仕組みでゴミを圧縮して奥に押し込むようです。
①や③の状態は見ることがあるのですが、全体像がやっとわかりました。二枚の羽根の動きが絶妙ですね。
このゴミを圧縮する後ろの部分を作る専門の会社があるようです。
その一社、新明和工業のサイト(上の図解を拝借しました)を見ると、こんな新製品の紹介がありました。
「G-PXタウンパック」は新明和工業(株)と富士重工業(株)が共同開発した圧縮式塵芥車。両社の工場長をプロジェクトリーダーとして、設計・営業・購買・製造・生産技術の各部門からメンバーを集めて開発しました。
富士重工といえば、前身は戦前の中島飛行機で、陸軍の主力戦闘機「隼」で知られます。
一方で、新明和工業も、前身は川西航空機で、海軍の名機二式飛行艇(二式大艇)で知られています。
つまり、このパッカー車は帝国陸軍・海軍の垣根を乗り越えた夢のコラボでもあるわけです。
さらにWikipediaをよく読むと、
川西財閥の川西清兵衛は中島飛行機に出資していたが、中島の技術者を引き抜く形で、1920年に川西機械製作所(神戸市・兵庫)を設立し飛行機部を設置した。
ということで、元は同根なんですね。
富士重工ももともとパッカー車も作っているようなので、開発に携わった人々はそんなことは考えていなかったのかもしれませんが、70年ぶりの復縁といえるかもしれません。