『銃・病原菌・鉄』同様、積読・熟成に数年かけてしまったのだが、今読んだ方がよかったかもしれない。
一言でいえば、過去から現在に至る様々な文明や国家・都市が、環境変動、構成員の外部不経済や単なる浅慮、はたまた外部から移住した民族固有の文明とのミスマッチによる資源の収奪により環境の持続可能性を損なって崩壊していった過程を、該博な知識をもって分析することで、環境問題の重要性を説いている。
今でよかった、というのは、地球温暖化であったり、化石燃料や水資源の枯渇であったり、往々にして環境問題は(「環境」問題という用語にもかかわらず)一つの要因をもって語られ、それがブームになることが多い(ちょっと前でも「シェールガス革命」が石油資源問題を解決するという話が出てきたし、一方で現状維持がすべての解決策になると唱える人も多い)。
本書は、環境問題はそんなに単純なものではないし、脅威の種類もその要因も様々であるということを明らかにしている。
何しろ最後の方で環境問題を分類するのに12のグループに分けているくらいだ。
ちなみにそれらは、天然資源の破壊・枯渇、天然資源の限界、人類が生み出した有害物質、人口増加などの要因に関連している。
著者は具体的な解決策を提示しているわけではなく、地球環境を人類共通の公共財として考えることが大事だ、という至極真っ当なことを説いている。
そのこと自体は昔から言われてきたことではあるが(「宇宙船地球号」というフレーズは子供のころからあった)、そのためには長期的・多面的視野と政治的な成熟が必要という、じつは人類にとって一番難しいことが必要、ということが再認識できるだけでも(かなりの大作であるが)この本を読む価値はあると思う。
上巻の冒頭は、モンタナの自然破壊の話からはじまり、イースター島ではモアイ像を建立するために石材移動用のコロに使うために島中の木を伐採してしまったために表面土壌が流出して食糧維持が難しくなってしまったとか、マヤ文明からアイスランド、グリーンランドのバイキング、スマトラ島やドミニカなど延々と続くので、途中で飽きてしまうかもしれない(実際自分はそれで何度か中断してしまった)のでご留意を。


一言でいえば、過去から現在に至る様々な文明や国家・都市が、環境変動、構成員の外部不経済や単なる浅慮、はたまた外部から移住した民族固有の文明とのミスマッチによる資源の収奪により環境の持続可能性を損なって崩壊していった過程を、該博な知識をもって分析することで、環境問題の重要性を説いている。
今でよかった、というのは、地球温暖化であったり、化石燃料や水資源の枯渇であったり、往々にして環境問題は(「環境」問題という用語にもかかわらず)一つの要因をもって語られ、それがブームになることが多い(ちょっと前でも「シェールガス革命」が石油資源問題を解決するという話が出てきたし、一方で現状維持がすべての解決策になると唱える人も多い)。
本書は、環境問題はそんなに単純なものではないし、脅威の種類もその要因も様々であるということを明らかにしている。
何しろ最後の方で環境問題を分類するのに12のグループに分けているくらいだ。
ちなみにそれらは、天然資源の破壊・枯渇、天然資源の限界、人類が生み出した有害物質、人口増加などの要因に関連している。
著者は具体的な解決策を提示しているわけではなく、地球環境を人類共通の公共財として考えることが大事だ、という至極真っ当なことを説いている。
そのこと自体は昔から言われてきたことではあるが(「宇宙船地球号」というフレーズは子供のころからあった)、そのためには長期的・多面的視野と政治的な成熟が必要という、じつは人類にとって一番難しいことが必要、ということが再認識できるだけでも(かなりの大作であるが)この本を読む価値はあると思う。
上巻の冒頭は、モンタナの自然破壊の話からはじまり、イースター島ではモアイ像を建立するために石材移動用のコロに使うために島中の木を伐採してしまったために表面土壌が流出して食糧維持が難しくなってしまったとか、マヤ文明からアイスランド、グリーンランドのバイキング、スマトラ島やドミニカなど延々と続くので、途中で飽きてしまうかもしれない(実際自分はそれで何度か中断してしまった)のでご留意を。