一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『薬指の標本』

2014-08-22 | 乱読日記
久しぶりに小説らしい小説を読んだ。

小説を読まなくなって久しいので、気分転換にとみんなのミシマガジンで紹介されていたのを衝動買いしたのだが、そもそも作者の小川洋子は、ググってみると『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞(そういえば記憶にある)『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞し映画化もされ(これも観ていないが覚えている)本作『薬指の標本』はフランスで映画化されているわけで、今まで読まずにごめんなさい、という感じの有名作家らしい。

まあ、そんな先入観なく読んだので、素直に楽しめたのはもっけの幸い。

独創的な物語を作ってそこに読者を引き込む、という冒頭にも書いたが王道を行く小説で、この作品は(文庫に中編2編収録)両方とも女性の身体感覚の描き方が(男の自分にとっては)新鮮だった。

ほかの本も読んでみよう。




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