一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

事業仕分け開始

2009-11-12 | まつりごと

ひょっとすると年末に向けて「仕分け人」というのが流行語大賞のダークホースになるかも。

事業仕分け:農道整備など10事業700億円削減と判定
(2009年11月11日 21時33分 毎日新聞) 

政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)の作業グループは11日、概算要求で95兆円超に膨らんだ来年度予算の圧縮を目指す「事業仕分け」を開始した。初日は23項目45事業(概算要求計11.8兆円)を対象に、その必要性を検討。  

事業仕分けは国会議員と民間人の「仕分け人」60人以上が3班に分かれ、27日までに計9日間実施する。210~220項目、計447事業を対象とし(1)廃止(2)地方自治体や民間へ移管(3)来年度見送り(4)縮減--などの判定を行う。行政刷新会議で正式決定後、来年度予算の査定作業に反映させる。

一方でこういう指摘も
【事業仕分け】さながら“公開裁判” 危うき事業見直し
(2009年11月11日 20時22分 産経新聞) 

「国がやる意味がどこにあるのか」「一方的な議論はおかしい」-。鳩山政権が予算削減の切り札として期待する「事業仕分け」が始まった11日、会場となった体育館は“公開裁判”の趣となった。  

ニュース番組を見ていると「公開裁判」というより「公開処刑」に近い雰囲気でしたが、もともと行政刷新会議で明らかに無駄だったり役目が終わっていたり削減余地の大きいものを選んだ上での政治パフォーマンスなんじゃないかという印象を受けました。 

そもそも民主党の議員や「仕分け人」も役割を演じようとして、さながら監獄実験の看守役のような顔つきになってました。  

なので
事業仕分け:亀井氏が人選批判「外国人平気で入れている」  
なんていうのも、まあ、そういうパフォーマンスに外人レスラーが彩りを添えていると思えばいいのではないかと。
(亀井静香の茶々自体が承知の上のパフォーマンスなのかもしれませんし)  


プロセスを公開するのはいいことだとは思いますが、より公開すべきは行政刷新会議での447事業の選定理由--特に重要なのは447に選ばれなかった事業が本当に無駄でないのか、そこになんらかの政治的配慮が働いたのではないか--という方ではないかと思います。  

今日の事業仕分けでも、まず最初に財務省の主計官が事業の問題点を指摘していて、いつの間にか財務省が正義の味方側になっているところも気になりました。 
結局447事業の絞込みにおいても財務省の知識に負う部分が大きかったのではないかと思います。
それはそれで、そういう官僚を使うのが政治家の仕事なのでいいのですが、447事業の選定において「貸し借り」や配慮があったりすると結局脱官僚にならなくなってしまいます。  

弱いものいじめだけで3兆円が捻出できればいいですが、「強くて大きいところ」にも切り込んでいるのかというあたりに今後注目したいと思います。

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NHKの仕事の流儀

2009-11-11 | よしなしごと

学校が生徒の課外での不祥事について謝罪するというのも特に大学生くらいになると違和感があるのですが、テレビ番組が出演者の個人の不祥事に謝罪の場を提供というのはもっと妙な感じです。

申告漏れの茂木氏、NHKが謝罪コメント掲載
(2009年11月10日23時49分 読売新聞) 

脳科学者の茂木健一郎氏(47)が、東京国税局から約4億円の所得の申告漏れを指摘された問題で、NHKは10日、茂木氏が司会を務める「プロフェッショナル 仕事の流儀」の番組ホームページに、「この場を借りて、深くお詫(わ)び申し上げます。今後は、税理士にお願いし、きちんとした税務処理を行っていきます」とする茂木氏の謝罪コメントを掲載した。

この番組はけっこう面白いのでよく観ているのですが、茂木健一郎氏は取材対象を見つけてきたのではなく単にコメントをしているだけなのに、謝罪の場を提供するなどけっこう面倒見がいいですね。

バッシングを受けたせいでNHKが自信をなくして看板キャラを過大に評価しているのか、それとも他の番組も含め茂木健一郎を丸抱えするという約束でもあるのでしょうか。



PS
4億円の税務申告を個人で簡単にこなしたとしたら、それこそプロフェッショナルだと思いますけど。

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市橋「容疑者」逮捕

2009-11-11 | よしなしごと
こういうところで「推定無罪」というのはKYなのかもしれませんが。


市橋容疑者を逮捕、千葉県警へ 「何も言いたくない」(朝日新聞)

「償ってほしい」 市橋容疑者の両親(朝日新聞)

「事実なら喜ばしい」=市橋容疑者逮捕で-英外務省(時事通信)


逮捕容疑は死体遺棄ですが、本線の殺人となると裁判員裁判にかかるはずです。

そうなった場合、ここまで過熱報道されていると、裁判員のマスコミ報道の影響による予断を排除することは相当難しいんじゃないでしょうか。
特に整形までした逃亡の過程は量刑の判断にはかなり影響を与えそうな気がします。




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『単純な脳、複雑な「私」』

2009-11-10 | 乱読日記
若手脳科学者の池谷裕二氏が出身高校で行った講演を本にしたもの。


私たちのココロの活動は、それを形作る前提(原因?)となっている無意識から切り離しては考えられない、ではその無意識を生み出す脳の活動はどのようなメカニズムでできているんだろう、ということを、脳の中のニューロンでおきる単なる化学反応が、知覚や運動や意識につながっていく過程を、意識=「私」の側とニューロンの側から身近に経験する事柄を例に引きながら説明してくれています。

面白いエピソードがたくさんありすぎて、しかもそれらが繋がっているので、代表的・象徴的な部分の引用、というのにはなじまないくらい盛りだくさんな内容です。


池谷氏は研究活動の他にこういう一般書や講演・イベントなどの「アウトリーチ活動」と呼ばれる社会活動を積極的におこなっていて、今までにも多数の著書が人気になっているようです。

専門家にとっては厳密さを犠牲にして分かりやすさを優先しながらも、誤解や早とちりをさせないような講義をしたり文章を書くのは、かえって学術論文より難しいのではないかと思います。


友人の研究者と話をしていて、彼の専門分野のことについて「それって○○ということ?」と自分なりに咀嚼したつもりで整理して聞いてみると、「うーん、まあ、そういう風に理解してもらっても間違いじゃないよ」などと微妙な肯定をされたりします。
これが酒飲み話でなく、講演や書籍となると、そこの匙加減ははるかに難しくなるわけでこういう良質の科学書は本当にありがたい存在です。



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TSUTAYAの罠

2009-11-09 | よしなしごと
先日電車に乗っていたら、隣の学生風二人組が
「TSUTAYAのDVDを100円で2枚借りたんだけど、2日延滞したら延滞料を1200もとられた」
という話をしてました。

確かに延滞料は割引にならないので、けっこう痛いですよね。
そのうち、こういうキャンペーンのときに「延滞料にご注意」とまで言わないのは消費者契約法上の「不利益事実の不告知」だから無効だなんていうことを言い出す人が出るかもしれません。
(延滞料はそもそも最初の約款に書いてあるし、普段から適用されるんだから改めて告知する必要はないのか、特別なキャンペーンで顧客誘引をするのであれば改めて告知の必要があるのかとかはけっこう微妙な話かも。)


あれあれ、横道にそれてしまいました。


TSUTAYAでは僕のように「海外TVドラマシリーズ・シーズン1 100円キャンペーン」にはまった人の受け皿として、今「海外TVドラマ5枚レンタルで1枚200円(新作除く)」というキャンペーンをやっています。


ただ問題は1週間で5枚もDVDを観る暇があるかということ。
5枚を1000円で借りても1日延滞すると延滞料が1500円かかってしまいます。

そこで冷静に考えると、通常のレンタル料280円(これも全体的にキャンペーン価格らしい-TSUTAYAも需要の掘り起こしに必死のようです)で借りた場合、4枚でも1120円になります。
とすると、4枚しか観られなくても、一度全部期限内に返却して、改めて次に借りるときに、観ていない分をもう一度借りたほうが得になります。

もう一歩踏み込んで考えると、定価で3枚借りると840円です。5枚借りて1週間で3枚しか観られなかったとした場合160円の損になります。でも、たまたま4枚観る暇があれば、収支は黒字に転じます。
そうすると、この160円は「暇なときに改めて店舗に行って4枚目5枚目を借りる手間が省けるオプション料」という風に考えられます。

つまり、3枚は確実に観る暇があってできれば続きも観たい、かつ、TSUTAYAの店が家から遠いとか通勤経路上になくて不便(160円で行かなくて済むなら御の字)、という事情があるならば5枚借りたほうがいい、ということになります。

こう考えれば延滞料も回避し、また、無理に夜更かしして観るようなこともしなくて済みます。
これでTSUTAYAの罠から逃れることができそうです。


でも、そもそも続きを借りることを前提に、こんなことを考えてる時点で既に罠にはまってますよね(苦笑)

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『ダメージ』

2009-11-08 | キネマ
あいかわらずTSUTAYAの海外TVドラマシリーズの割引セールに引かれてる今日この頃ですが。『LOST』『デスパレートな妻たち』『ドクター・ハウス』を見終わったあと手を出してはまったのが『ダメージ』


ものすごく荒っぽく言えば、企業に対する集団訴訟を得意とする辣腕弁護士事務所に採用された新人弁護士が、勝訴のためなら手段を選ばない事務所の仕事のやり方のに違和感を覚えつつトラブルに巻き込まれていくという話ですが、事件の起きた現在とその原因となった過去を、過去からの展開をストーリーの中心にしつつお互いを小出しにフラッシュバックしながら同時進行で進めていくシナリオが秀逸です。

前13話と短いシリーズなので、最初から全体を計算して作られているような完成度の高さを感じます。
最後に近づくにつれ、もつれた筋が繋がってきて一気に引き込まれます。

辣腕弁護士役のグレン・クロースは、本心を見せず相手や部下にも冷徹に振舞う、まさにはまり役という感じです。

最後にシーズン2に繋がるような展開を見せたので、次にも期待したいところです。


とここまで書いて検索してみたらNHKでやってたんですね。(ネタバレになってもよければこちらをご参照)

さらに『ダメージ2』も今年9月に既に放映されていたorz


早く再放送やらないかな。


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モノサシの大きさの重要性

2009-11-07 | よしなしごと
ワールドシリーズでの松井選手の活躍は見事で、文句なしのMVPだったと思います。
レギュラーシーズンでの故障を倍以上にして返したというところでしょう。

イチローだと「俺って持ってる?」と来るところだと思うのですが、あくまでオーソドックスな日本人的な振る舞いも日本では共感を呼んだのではないかと思います。

で、翌朝の朝の民放テレビをザッピングしていてがっかりしたのが
 「今年で契約が切れる松井選手は今回の活躍でヤンキースに残れるか」
という言い方がされていたこと。

この活躍で松井の評価は確実に上がったわけだし、ヤンキースの選手にしがみつくメリット(年棒だけでなく出場機会などを含めても)がどこまであるかというのは冷静に考えられるくらいの交渉力を持ったにもかかわらず、相変わらず「寄らば大樹の陰」的な発想。

日本なら巨人の選手になれれば引退後も安泰、というビジネスモデルが通用するのかもしれませんが、ワールドシリーズMVPにそういう価値基準をあてはめること自体が失礼ってもんじゃないでしょうか。


今週号の日経ビジネスの特集は「今こそ企業資本主義-立て日本の草食ベンチャー」というタイトルです。
中身は読んでいないのでここで言う「草食」というのがどういう意味なのかはわかりませんが、言葉だけからは上の「メジャーに行っても大樹の陰」風な中途半端なイメージを感じてしまいます。


日本人ってそんなに小さくまとまっちゃっていいんでしょうか。
それも、能力があるのに評価する側が世間を知らなずにモノサシが小さいので能力を伸ばしきれないとすれば、一番もったいないことです。


自分自身の自戒もこめて。


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鳩山首相のレトリックの功罪

2009-11-06 | まつりごと

小泉元首相は「ワンフレーズ・ポリティクス」と揶揄されましたが、鳩山首相のレトリックも気になるようになってきました。

首相、官房機密費の使途非公開に 「オープンの筋合いない」
(2009年11月05日 22:48 日本経済新聞) 

鳩山由紀夫首相は5日、国政に必要な経費として官房長官の判断で支出できる内閣官房機密費(報償費)の使途について「国民にすべてをオープンにすべき筋合いのものとは思っていない」と述べ、民主党政権でも公開しない方針を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。  

首相は「国益のために言えないものもなくはない。皆さんもある程度は分かっておられると思う」と指摘。同時に「平野博文官房長官から『任せてほしい』と言われているから、一切この問題には触らないようにしたい」と語った。  

機密費の使途を公開しないというのは(誰が政権にあろうと)正しいと思うのですが(だから「機密費」なんだし、総額でタガをはめればいい)、「筋合いない」という言い方はいかがなものかと。 
「使途を公開することが必ずしも国民の利益にはならない」ということをきちんと説明したほうが賛同を得られると思います。  


鳩山首相は国会の自民党の代表質問でも、「あなた方に言われたくない」というフレーズを乱発してましたが、実はけっこう気が短い人なのではないかと思います。 
自民党が引き下がったからいいのですが「だから我々は選挙に負けて責任を取ったので、野党になったからには現時点での政策を問う」というような開き直り方をされたら困ったのではないでしょうか。   

政権政党としてはやることが山積していて、次から次へと決断を下すので精一杯なのかもしれませんが、「小泉改革の見直し」をコンセプトのひとつにするのであれば、政策決定の理由についてきちんとした説明をしたほうが(それが「時間がない中で腰だめの決断だ」というのであったとしても)評価されるのではないかと思います。

 

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ニュース二題

2009-11-05 | よしなしごと

リスクといえば「担保」、「ICU」といえば集中治療室=JAL?のことかというご時勢ではありますが。

レンジ・IHタイプの湯たんぽ、やけどご用心
(2009年11月5日(木)01:08 読売新聞)  

センターは、これらのタイプの商品をテストした。電子レンジのタイプでは、加熱する時間を自動設定する「オート加熱」というレンジの機能で温めると、商品に記載の時間より加熱時間が長くなり、高温になった液状やジェル状の中身が外に漏れ出すことがあった。IHヒーターのタイプでは、口金をしたまま加熱すると湯たんぽが爆発した。  

いずれの商品にも、オート加熱の利用や、口金をしたままの加熱を禁じる表示があった。センターは「電子レンジのタイプでは表示にある通りの加熱時間にし、IHヒーターのタイプでは口金を外して加熱するなど、正しい使用法を守って」としている。 消費者庁的には内部が一定以上の圧力になったらバイパスから抜けるなどのフェイルセーフ機能を盛り込め、ということなんでしょうか。 

普通の湯たんぽでも低温やけどの危険もあるんので、湯たんぽ自体が危険、ということにまではならないとは思いますが。
どのへんの使用方法を基準に考えるかは難しいです。



秋篠宮家の眞子さま、国際基督教大学に合格
(2009年11月5日(木)05:43 朝日新聞)

宮内庁によると、秋篠宮家の長女眞子さま(18)が、国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)の特別入学選考(AO入試)に合格した。来年4月に同大学教養学部アーツ・サイエンス学科に入学する予定。眞子さまは現在、学習院女子高等科3年生に在籍している。  

大学側としては受験してくれたら大学のPRとしても落とす理由(度胸)はないと思うのですが、皇族側として宗教的な面は検討したうえで大丈夫、ということなんでしょうね。

(参考ICUの宗教活動) 

もとより,キリスト教大学といっても,宣教・伝道は大学の直接の目的ではありません。しかしながら,私たちはICU の宗教生活を指導するものとして,皆さんが,キリスト教を単に教養として身につけることで事足れりとせず,それぞれが福音の光のもとに自己と他者を理解し,信仰をもって生きる人間になることを期待しています。人生と世界の目的と意味は何か。真理とは何か。福音とは何か。皆さんが,ICU 在学中にこれらの問題と真剣に取り組み,その答を自分のものとされるよう,願ってやみません。  


 

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リスクとリターン

2009-11-02 | あきなひ

民主・辻恵議員を富士薬品が提訴 供託金5億円返還求め 辻氏「事実無根」と反論
(2009.11.2 01:59 産経新聞)  

民主党衆院議員の辻恵(めぐむ)弁護士が、医薬品販売大手の「富士薬品」(さいたま市)から預かった6億円をめぐり、同社とトラブルになっていることが1日、分かった。6億円は不動産処分禁止の仮処分申請に必要な供託金や手続き費用で、同社は仮処分の手続きが終わったとして、辻氏に供託金分5億円余りの返還を求めて東京地裁に提訴した。同社は「辻氏は供託金の取り戻し請求権を暴力団関係者に譲渡し、供託金の回収を故意に困難にした」と主張している。  

「供託金の取り戻し請求権を暴力団関係者に譲渡し」というのが事実であれば、(相手が暴力団関係者でなくても)弁護士倫理規程違反になると思うのですが、これに対し辻氏は  

辻恵氏は産経新聞の取材に複数回にわたって応じ、今回の訴訟について「仮処分の相手方の業者(TSKビルの処分を最終的に行った業者)が、当方の仮処分で被った損害が確定しておらず、供託金の返還額も確定していない。返還期限がきているわけでもなく、現段階でこうした訴訟を起こすこと自体がおかしい」と反論した。

その上で「仮処分申請の結果は富士薬品にきちんと報告している。富士薬品が言っていることはいいがかりだ」と述べた。  

暴力団関係者に供託金の取り戻し請求権を譲渡したとの富士薬品の主張については「事実無根。請求権を譲渡したとする文書を偽造された」として、暴力団関係者に対し、有印私文書偽造・同行使罪で刑事告訴したことを明らかにした。

ということだそうです。  

TSKビルというのは俗称「幽霊ビル」などと呼ばれ、「濃ゆい」登場人物がいっぱい出てくるいわくつきの物件です(検索するといろいろ出てきます。ちなみにWikipediaはこちら。) そういうわけあり物件にからむ儲け話というのは必ずどこからか湧いてくるもので、富士薬品のような非上場でオーナー企業には、こういう話がよく持ち込まれるようです。 

富士薬品が登場した経緯はこんな感じ。   

訴状などによると、辻氏は東京都豊島区の不動産会社の代理人として、東京・六本木の通称「TSKビル」について、売買などの禁止を求める仮処分を申請することになった。不動産会社と協力関係にあった富士薬品が平成19年10月、申請に必要な供託金や登記費用、弁護士費用など計6億円を肩代わりすることになり、辻氏に預けた。  

「肩代わりする」見返りがどういう約束になっていたのか(この手の話の期待収益率はどれくらいなのか)が一番興味あるのですが、ここまでのわけあり物件に突っ込むのであればよほどの勝算があったのでしょう。 
こういうアングラの儲け話は訴訟というオフィシャルな解決はとらないことが多いと思うのですが、訴訟を提起したということはよほど話がこじれたのではないかと思います。

それとも上場話があって身ぎれいにしておこうとかいうことがあったのでしょうか。  

金持ちには儲け話が集まるとはいいますが、有象無象も集まるので、金持ちは金持ちなりに鼻が利かないといけないようです(鼻が利かなければそもそも金持ちにはなっていないか(笑))  

辻氏も単なる弁護過誤のトラブルであれば淡々と争えばいいでしょうが、この案件自体を辻氏が持ち込んでたりすると、議員という立場上もちょっとややこしくなるかもしれません。

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隠蔽

2009-11-02 | よしなしごと

ウチのお犬様が粗相をしたのを普段自分の座っているクッションで覆っていたことが発覚


これがクッションの裏側




表はきれいだったので、ずらしたかずれたかどちらか。


そして発覚したときの下手人。
このとぼけた表情は確信犯に違いない。
しかもさりげなくテーブルの下でいつでも逃げられるところにいるし・・・





ひょっとすると不祥事の隠蔽は動物の本能なのではないかとふと思ってしまいました。



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ホームレス襲撃動画事件

2009-11-01 | よしなしごと
ミリオンさんにコメントいただいたのですが、「ホームレス襲撃事件」騒動というのは知りませんでした。

なので不謹慎極まりない!? 男子大学生ホームレス襲撃疑惑まとめとyoutubeにあったまとめ動画(っていうのかな?なんとなくすぐ削除されそうな感じですが参照)を見た限りでは「ろくでなしか阿呆かどっちかだな」というのが感想です。

要するにホームレスを襲っている動画をupしたところ非難が集中したが、実はホームレス役も含めパフォーマンスだったとかいう話も出ているということらしいです。


実際に襲撃しているのなら立派な暴行事件なので警察の仕事だし、話題づくりのパフォーマンスだとしたらユーモアのセンスがないというのが正直なところです。

作者が知り合いであれば説教の一つもするかもしれませんが、コミュニケーションが取れない相手を非難する「炎上」は(社会現象としては関心はありますが)参加したいとは思わないので、まあそういう展開になるだろうな、くらいの感じです。


という常識的(というかオジサン的?)な感想ですいません。


ちょっと補足すると、この動画がパフォーマンスだとして、それをupする動機が観る人を騙して驚かせようというのだとしても、炎上に驚いてサイトを閉鎖するというあたり、相当考えなしにやった感じですね。
しかも、顔をそのままリスクに対して鈍感すぎます。

“ホームレス襲撃動画”を投稿 神戸大が男子学生を厳重注意(10月29日20時57分 産経新聞)によれば
「友人とのパフォーマンスだった。友人だけが見ることができる手続きをしたが、動画がその範囲を超えて公開される仕組みになっていることを知らなかった」
ということですが、(僕のようなオヤジならともかく)いまどきの大学生のネットリテラシーもこの程度というのも意外。

でも、「大学が厳重注意」ってのもそこまで面倒見る必要もないと思うんですが。

仲間内で見るとしても、何か救いのあるオチをつけたほうが面白かったと思いますし、確信犯だとしたら炎上でなく議論を巻き起こすくらいのレベルのものにすべきだったと思います(っていっても「ホームレス襲撃」を前提とするとすぐには具体的には思いつきませんが・・・)。


まあ、僕が学生の頃もこの程度だったかもしれないのであまり偉そうなことはいえませんけど。

コメント (2)
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