朝 野菜の産直市へ行くと りゅうきゅう がありました。
1束100円 2束買いました。
高知で りゅうきゅう といえばだれでも知っており
生まれたときから 慣れ親しんできた野菜です。
全国区では はすいも との名前らしいですが 県外の友人は
食べたことがない と言います。
酢の物が一般的ですが 斜めに薄く切ればお刺身の脇役になり
またみそ汁に入れると 小さい穴に汁が入り これまた美味しい。
今は故郷の高知へ帰り 高知市に住んでいる 宮尾登美子さん
が 都会で執筆活動をしていたころ どうしても りゅうきゅう
を食べたくなり 飛行機で土佐の日曜市へ買いに来たそうです。
1束100円の りゅうきゅう を航空券代を支払ってまで買いに
来た とは究極の贅沢でありましょう。
ただ 難もあります。
皮をはぎ きゅうりもみ のように塩をし しんなりさせたら
手で揉みますが 後で手がとてもかゆくなるのです。
薄手のゴム手袋 などを使うといいかも知れません。
次の高知の味は 今の時季 青玉が店頭に並び始めた
ブシュカン です。
果実の形が人の手に似た 仏手柑 とは別物です。
高知は 酢ミカンが豊富です。
代表される柚子は有名ですが ほかに スダチ 直七
などがあり それぞれに美味しさがあります。
青玉ブシュカン を毎年待ちかねて買いますが
これはいただきもので さっそく皮を おろし金で
下ろし 冷奴とお素麺にかけたため マダラ玉の
写真になりました。
ブ~ン と爽やかな香りが 鼻に抜けます。
煮物などをお皿に盛り その上に薄くむいた皮を 細く切って
散らしたら 肉じゃがなどがあっさり食べられ わが家の定番
となっております。
ブシュカンは りゅうきゅうの酢物のほか お刺身 焼き魚
チリメンジャコ等に ジュッと絞れば たちまち高知の味となります。
また 輪切りにし お吸い物の吸い口にしたり‥‥ とこうして
みると 捨てるところのない 優れものの優等生であります。
こうして優等生は しばらくの間活躍のあと 次に登場の
柚子女王 さまに玉座を譲ることとなります。