スーパーで買い物をして 買い忘れて帰ることが歳と共に増えましたが お豆腐だけは
忘れずに買います。
毎度木綿豆腐一丁を忘れず買いますが 地元の豆腐屋さんが何社か出しており ここの
ファンという そんなこだわりもなく 一丁100円前後のものです。
そうそう 豊ノ島関のご実家も 県西部で 豆腐屋さんをされています。
木綿豆腐が いつからか柔らかくなり これはどうしたことかと 別の店のものを買っても
同じく柔らかくなって これではまるで 絹ごし豆腐です。
右は今回柔らかくなった木綿豆腐 左は木綿より固い田舎豆腐で 昔の農家は自家製の
大豆で豆腐を作り こんにゃく芋を育てて 玉こんにゃくも作りました。
子どもの頃の記憶では 自家製豆腐はとても固くて
「 うちの豆腐は 縄で十文字にゆわえても くじゅうても 絶対に こわれん 」
くじゅう は担ぐという土佐の方言ですが 当時祖母が言った通り 根菜と炊いた自家製の
豆腐は 家に冷蔵庫がない時代 何回か火を入れても壊れませんでしたが 背に担いでも
壊れずの豆腐とは これは マユツバな気もします。
鍋物やすき焼きに入れ お箸でつかめた木綿豆腐が 今は壊れるため 穴開きおたまで
すくうことになって 同時に 毎朝味噌汁に入れるさいの目豆腐は 切るときはもちろん
お鍋へ入れるときも そおっとになりました。
昔の 縄でゆわえても壊れずの田舎豆腐は 農家が作った自家製のものを 露天市で
見ることもありますが 作る後継者も 減ったと思います。
時代の流れや消費者の好みが 固いものより 柔らかいものへと移りましたが 少数派の
固豆腐好みとしては さみしいかぎりです。
それにしても 固い豆腐 堅い豆腐 硬い豆腐 と字も様々で これも面白いです。