くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

絵金祭り。

2018-07-22 | 日記

高知市から東へ車で30分ほどの香南市赤岡町で 毎年この時期 年に一晩だけ
展示される  『絵金祭り』 があります。 

幕末から明治初期にかけ活躍した土佐藩のお抱え絵師 弘瀬金蔵は贋作の疑い
をかけられ追放となり おばを頼って 赤岡町で暮らすようになります。

赤岡町は海に隣接した町で 近隣の漁師らに頼まれるまま 芝居絵 提灯絵や
絵馬など多数描き 絵師金蔵は絵金とよばれ親しまれ 赤岡町には多数の絵を
残しました。

当時流行った血みどろ芝居絵は迫力があり 赤岡町のひなびた商店街の店先に
ろうそくの灯りだけで見せる魑魅魍魎の世界は 不気味で迫力があります。

20年も前 絵金祭りは一度行ったきりですが ここ数日暑くて昼間は家に籠り
きりでしたので 夕方行ってみました。

まだ明るい午後7時に着きましたが 赤岡小の駐車場は満杯で 港にとめ歩いて
町まで出ました。

 

すでに多くの人出で 芝居絵屏風の前には1本のろうそくが焚かれ つららのような
蝋が垂れています。

  
 
  

どの屏風にも名前が付いており 芝居のどの場面かなど説明がありますが ゆっくり
読む時間もなく人の肩越しや 岩合さんのように 這う格好で撮ることになります。

 
 
だんだん外が暗くなりました。絵金の芝居絵屏風はフラッシュ禁止で 1本のろうそく
だけで見る おどろおどろしい 魑魅魍魎の世界です。

 
 

すっかり暗くなりました。縁日のように店も出ており お面やさん好きです。

 
 

絵金の芝居絵は 土蔵によく映えます。

 
 
 

午後8時を過ぎて 増々人が増えました。昼間の暑さとはまた違った 人いきれの
暑さです。人いきれとは漢字で『人熱れ』だそうで うまいなぁと感心します。

 
 
 

来てよかった 絵金は絵が上手です。何十年も前になりますが絵金の
映画を観ました。タイトルは『闇の中の魑魅魍魎』だったと思います。
たしか 扇ひろ子さんが出ていました。
 

 

 

コメント (14)
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