くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

かいさま。

2021-08-19 | 日記

まだ時間があるとゆっくりしていたら いかん遅れる~になります。
ばたばたと あわてて歯医者へ出ようとする私に
「おかあさん 上着がかいさまや」 と夫が言います。

あらほんとと その場で着なおしました。「かいさま」とは表と裏が
逆という土佐言葉です。

50年以上昔になった 通学バスでの一コマが浮かびます。
当時はマイカーを持つ家はめずらしく たいていの勤め人はバス通勤
でしたので 朝のバスは混んでいました。

昭和40年代に乗ったボンネットバスです。飛騨の里さんお借りします。
   

いつも同じメンバーが乗り 話をしつつバスは走ります。
当時高校生の私は 年配マダムが着た Tシャツの脇線についている
綿100タグに目がとまりました 裏むけに着ています。

今ならそっとマダムに耳打ちもできますが 高校生にそんな勇気もなく
だまって見ていました。

すると年配の男性が 「ありゃあ ねえさん かいさまぜよ」と大声で
言いました。

言われたマダムは 「あら  いかん  いかん」と言い   なんと満員バスの
なかで Tシャツを脱ぎ着なおしたのです。

レースつきスリップ姿のマダムは 白くなめらかな肌を見せ バス中は
しーんと静まり 乗客は急に新聞を読んだり 窓の外を見たりしました。

高校生の目に   Tシャツマダムはそうとうな歳に見えましたが 当時母が
38-9歳だったことを思えば マダムは同じくらいだったと 今思います。

『太刀魚のかいさま寿司』  柚子のきいた 郷土のお寿司です。
                          写真をお借りします
 
 

うすい太刀魚を三枚におろさねばならず なかなかこうはいきません。
 

コメント (20)
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