アラン・ドロンの映画を そうたくさんは観ていませんが その中で
いちばん好きな作品は『冒険者たち』です。
1967年『冒険者たち』 ドロン32才 ヴァンチュラ48才 Jシムカス24才
ドロン映画には珍しく 青春もの❓ といえる作品でしょうか。
ドロン ヴァンチュラ Jシムカスの 夢破れ挫折した若者3人が友情を
はぐくみ 次の夢を追い冒険の旅に出て その夢が叶ったとき 3人の
うち2人はすでに亡く 1人が残ったという
青春の憧憬と冒険へ夢を求める『冒険者たち』のロマンは 後にヒット
した『明日に向かって撃て!』などの その後に続く映画に影響を与えた
といわれています。
Jシムカス(レティシア)は現在80才。この作品の後シドニー・ポワチエ氏と
結婚し 一昨年94才で夫が旅立つまで 50年近く添い遂げた ハリウッド
スターとしては珍しいケースです。
200年以上まえ ナポレオンが命じて作らせたという 海の中の白い要塞が
最後のシーンになりました。
青い海にぽっかり浮かぶ要塞を 口笛の『レティシア』が流れるなか
カメラがずっと引きながら撮っており 美しさと切なさで胸が痛みます。
心に残る映画とは 自分が何才の時の 何をしていた頃に観たのか
そのとき自分は何を考え どう行動したかが蘇る 自分史に繋がります。
あたしには映画とそんないい関係はないのですが、場所にはあるかも。
子供の頃の思い出の場所に大人になって行って見たら
増幅されて美化されてて、実物は思いの外小さかったり
大人になったからこそ気づくことがあったり。
アランドロン、本当に美男子でしたね〜
あの時の感動をもう一度と 数十年ぶりに行くと がらりと様子が
変わっており がっかりはあるでしょうね。
初めての海外旅が37年前の香港で 当時英領の香港はまだジャンク舟が浮かび
舟で生活する人たちも見え 映画『慕情』の雰囲気も伺えました。
あの風景をもう一度 と数年前に行こうとしたら同じく慕情の感動を求め
香港へ行った人から やめたほうがいい がっかりするからと言われやめました。
そりゃそうですね 37年前と今は人の暮らしも変わっており
車窓から見る街中の風景も違ったでしょう。
夢の場所は夢のままで置くほうが 幸せかもしれません。