仏の大スター アラン・ドロンとジャン・ギャバン共演のものは
BS-Pで2作品を観ただけですが どちらも印象に残りました。
1963年『地下室のメロディ』 ギャバン59才 ドロン28才。
強盗罪で5年の刑期を終え出所した老ギャングのギャバンは 妻が願う
穏やかな暮らしには戻らず ムショで知り合ったチンピラのドロンを誘い
カジノの地下室から10億フランを強奪する 人生最後の大バクチに出ます。
強奪は成功したものの 最後に思わぬことでミスり 衝撃のラストシーンで
小さくFINが出ます。 以前観た時は白黒でしたが カラーもできたようです。
1969年『シシリアン』 ギャバン65才 ヴァンチュラ50才 ドロン34才
ギャバン ヴァンチュラ ドロン の3大豪華キャストで シシリアマフィアの
大ボスをギャバン 一緒に仕事をする若造をドロン 彼らを追う眼光するどい
刑事をヴァンチュラ と夫々はまり役で 55年前の古さを感じさせません。
『ゴッドファーザー』の3年まえに作られたこの作品は ボスのギャバンが
血の繋がりを最も大切にし 裏切りにはきっちりケジメをつけるマフィアの
オキテを見せ この習性はのちのコルレオーネ・ファミリーにも繋がります。
アラン・ドロンはどの作品でも だれと共演しても ずば抜けた美しさを
魅せます。
ですが ジャン・ギャバンの重厚さ Lヴァンチュラのいぶし銀の存在感に
比べたら 美しさだけでは観た者の印象が薄くなります 👈素人の感想です。
この2作品は最後が秀逸で記憶に残ります。 TVでの放送があれば嬉しいです。
彼のレナウン(ダーバン)のCMも馴染み深い物でした
おお、何十年ぶりかで思い出した
ロミイー シュナイダーと彼 恋愛してたんですよね
そのカメオ出演は 知りませんでした
彼がミレーユ・ダルクを選んだ時は、意外でした
ディーンマーティンと共演したハリウッド西部劇コメディも楽しかったですが 興業的には ダメでした
少し前にblog友が美容院で 20代そこそこの美容師に TVでやったドロン映画の話を
したら それだれですか?と言われたそうで ショックだったと書いていました。
20代前半の子ならその母親が40代として 母親もドロンの活躍した時代を知らない
と思います 時代の流れですかね 寂しい気がします。米国進出は失敗でしたね。
ロミー・シュナイダーと婚約したのに結婚はしませんでしたね。
ロミーも かつての妻も 恋人のミレーユ・ダルクも先立ち
ドロンにとっては寂しい晩年だったでしょうね。
私が若かった頃 遥か遠くでキラキラ輝いていた人たち。
アラン・ドロンも アヌーク・エーメもドナルド・サザーランドも…。
同世代の旅立ちとはまた異なる感慨をおぼえます。
2018年秋。
NHKが アラン・ドロンに "ダメモト" で申入れたインタビューに
OK!の返事があり 実現したドキュメントが放映されました。
「元気なうちに日本のファンの皆様に挨拶がしたかった」由。
その放送(NHK-BSP)を拙ブログで取り上げたところ
ドロンさんが話題になるたびにそのブログにアクセスが増えます。
検索でヒットするのでしょうね、今回の訃報でも増えました。
お時間がおありの時でも お訪ね頂ければ幸いに存じます。
⇒ 老優のラストメッセージ(1918.11.9記)
https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/5cc59d74cceb827f16f202c3b15293bd
インタビューにこぎつけるまでNHKも苦労したようですね。粘りが実りました。
デさまも書いておられたように あの番組でドロンは隠さず老いた手をさらし
目の下の津川雅彦も整形せずに出て あれを観てとても好感が持てました。
あの記事にふきさんが面白いコメントを入れており 私もバカコメを入れています。
その昔高校の同級生が 卒業したら上京して舟木一夫と結婚すると狂ったことを
言い上京して専門学校へ行きましたが 舟木一夫のコンサートへ行っただけで
終わったようです。
私は『太陽がいっぱい』を観たときドロンと結婚したいと
当時思いましたが 思っただけで手近な安物で手を打ちました。
『男と女』のアヌーク・エーメ 相手役のジャン・ルイ・トランティニアン
ジャン・ギャバン Lバンチュラ ミシェル・ピコリ JPベルモンド
ロミー・シュナイダー ナタリー・ドロン ミレーユ・ダルクと次々鬼籍に入り
ドロンの死で 若い血をたぎらせた時代が彼らと共に消えていく思いです。
もう一度『ラストメッセージ』を観たいですね。きっと再再放送があるでしょう。
あ 抜かっていました 今なおお元気はドヌーブ姐さんです。
長く現役を続けてほしいですね。