くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

映画『生きる LIVING』

2023-04-23 | 映画・TV

3年ぶりに映画館へ行きました。チケットの買い方もすっかり忘れて
まごついていたら 後ろの列のお姉さんが助けてくれました あ~ぁ・・

1952年(昭和27年)公開の 黒澤明監督・橋本忍脚本の映画『生きる』を
時代設定も同じ   第二次大戦後のロンドンを舞台に   カズオ・イシグロの
脚本で『生きる LIVING』が作られました。

 
ロンドン市役所 市民課課長のウィリアムズが がんで余命半年と
宣告され 残る命を 市民の切なる願いの 公園づくりに尽力する
という日本のものと ストーリーは同じです。

映画館を出て お昼すぎに家へかえり すぐさまプライムビデオの
TOHO名画座を契約し 自宅で日本版の『生きる』を観ました。

日本版『生きる』は今までに NHK-BSPで観たことがありましたが
いま観てきた海外版と 見比べたかったからです。

日本版の主演は名優 志村喬 その他にも懐かしい俳優・女優さんが
たくさん出てきます。

この映画が公開された翌々年『七人の侍』が作られ 『生きる』の
志村喬・加東大介・千秋実・木村功・宮口精二 の5人が侍になり
黒澤映画の 世界的な大ヒット作となりました。

 

『生きる』でいちばん有名なシーンは でき上った公園で 志村喬が
雪の夜に   ブランコを漕ぎつつ歌う『ゴンドラの唄』です。

英国版ではこの大切なシーンに アイルランド民謡『ナナカマドの木』
が歌われました。
        名シーンをバックに  東京混声合唱団『ゴンドラの唄』       

この映画を撮ったとき 名優 志村喬はまだ47才の若さですが 余命半年と
知ったのちの 鬼気迫る彼の姿は 素人目にもすごさを感じました。

キャストを見ても いまなおご健在は 女優の丹阿弥谷津子さん98才だけ
と思われます。 公開されてから70年経っています。

英国版か日本版か どちらが好きかと聞かれたら 迷わず日本版と答えます。
私が英語が分かり 字幕スーパーが必要なければ どちらか迷うところです。

 

コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コーヒーの相棒。 | トップ | 冷凍柚子で 柚子みそを炊く。 »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
杏子さんへ (くりまんじゅう)
2023-04-25 10:25:43
>乗った人より 馬が丸顔・・・
大笑いしましたよ まさにその通り。伊藤雄之助さんの顔はものすごく長いです。
黒澤『生きる』では余命を知った 真面目一筋に生きてきた主人公志村喬が
死ぬまでに少しは羽目をはずそうと お金を引いてきたとき伊藤雄之助が
志村を 飲み屋・キャバレー・ストリップなどに誘う遊び人の役でした。

『荒野の七人』をご覧になったらぜひとも その前に作られた『七人の侍』を
ご覧ください これに出ている志村喬は頼もしい侍です。
返信する
Unknown (杏子)
2023-04-25 07:11:55
ゴンドラの唄、なぜかこの歌を聴くと泣けてきます。若いころに、習っていた生け花の先生が、よく口ずさんでありましたが、その時もなぜかじわっと涙がこぼれて・・・

残念ながら、映画『生きる』はみていません。機会があれば是非にみたいです。

『椿三十郎』と『荒野の7人』はあとでBSからの録画テープでみました。今もテープがあり、眠れないときに一人でその魅力にひきこまれてみています。
志村喬さん、名優でしたね。

「乗った人より、馬が丸顔・・・」伊藤雄之助さんもおもいだします。 今夜はテープの『椿三十郎』をたのしみましょう。

くりまんじゅうさんの詳しい映画解説で、懐かしいものを思いだすことができました。
返信する
hirokoさんへ (くりまんじゅう)
2023-04-24 23:03:27
こんばんわ MBS毎日放送4チャンネル のことですね。
それが残念なことに こちらでは映らないんですよ。
mbsは近畿広域圏を放送対象にしている と説明がありますが
高知は 近畿圏に入れてくれてないみたいです

一昨日NHK総合で牧野博士関連特集『青春の道を歩く』と
それに類する現代ジャーナルの放送があったみたいです。
録画していますので明日見る予定です 明日は雨みたいですし。

せっかくお知らせくださったのにね そちらは都会ですから
民放がたくさん映るでしょうね いいなぁ。
『らんまん』はこれから まだまだ花が出て来るでしょうから
絵を描かれる方は楽しみですね。
返信する
こんばんは(^^)/ (hiroko)
2023-04-24 22:24:28
記事とは関係のないお話ですが、
今日テレビ4チャンネルで(mbs)で高知県を放送されてました、桂浜とかひろめ市場とか、高知はいいところですね、らんまんの作者の方の植物園行ってみたいと思いました、ご覧になりましたか?明日も高知県の続きを放送するそうです、生放送です、3時40分から放送されるよんちゃんTVテレビ内で放送されます、
もしかしたら見られているかもしれませんが、
返信する
そらママさんへ (くりまんじゅう)
2023-04-24 13:28:09
私の団塊の世代は 街の子なら映画を観る機会も多かったでしょうが
田舎の子は年に数回 田植えや稲刈りが終わったあと親に連れられ
街の映画館へ行きました。東映や大映の全盛時代で当時の娯楽映画は
長谷川一夫・中村錦之助さんたち主演の映画がほとんどでした。
家族での映画館行きは親から見ても たまの贅沢だったと思います。

だからでしょうかね私は今も 洋画よりも邦画が好きで 最近作でなく昔のもの
といってもトーキー時代までは遡りませんが 小津安二郎の映画などは
今でも家で何度も観ます。私の同世代の人からも 珍しいと言われるほど
古臭い趣味です。

そんなことで いま映画の話をするに同世代の人であっても話に入れません。
こんな趣味も一種のオタクでしょうね。歌も今のものは知らず私の知っている歌は
流行歌と言われていた そんな時代の歌ばかりです。
だからシーラカンスと言われるんです。
返信する
Unknown (そらママ)
2023-04-24 11:58:27
おはようございます、
若い頃から余り映画を観に出かける機会がなかったです、
最後に映画館で観たのは希林さ「あん」でした、
その後は出かけていません、
黒沢監督の映画は乱を観ただけです、
昔の俳優さん余り良く分らないですしあの頃の映画は観たこともありません、お話についていけなくって
悲しいです。
若い頃の流行歌も全く知りませんでした、
あの頃は苦学生でお金がなくってバイトバイトの生活だったので歌を聴いたり映画をみたりして楽しんだ記憶が殆どなかったのです、
多分人並みの楽しい青春時代はなかったように思います。
返信する
釣さまへ (くりまんじゅう)
2023-04-24 09:59:13
釣さまも私も イタドリの時季には自然とイタドリ記事になりますね。
釣さまはイタドリメニューがとても多く 感心して拝見しています。
私なんか煮るくらいしか思いつきませんので。

イタドリのなます これを見た時はまさに目からウロコでした。
イタドリはアク抜きをまず思いますが このメニューはアクを生かす食べ方です。
これをもう少し前の イタドリがたくさん採れていたときに見ていたら
この春何度か作れたのにと残念です。来年はイタドリの出初めから作ります。

わが家も同じですよ おかずは昔のままの昭和の食卓ですから
バター・チーズを使う料理は滅多に作りません。
昔ながらの 煮たり焼いたり せいぜいが天ぷらですかね それで十分です。
私たちは2人とも田舎育ちで 味覚の進歩がなかったものか昭和の食事が好みです。
返信する
Unknown (607080abcha100)
2023-04-24 07:54:16
くりまんじゅうさん おはようございます
イタドリのなますは拝見した夜に試しました
(採ったのがありましたから)

イタドリの酸味が「なます」の下地になるのは目からウロコでした
食味して、近くの男性にもお裾分けしました
私はYou Tubeを開く事をしません クックパッドも主夫のなりたてには見ましたが、今は放送の中だけです
バター、チーズを好まないから(食べない事は無いですが)料理の引き出しも狭いものです

イタドリは3月末から4月後半まで、後から生えてくるのを楽しみとして、私のブログは、それしか無い状態で 笑笑

燃料や食材の高騰の今、かさ増しや代替えとして使ってます
「なます」は酒の肴に持って来いの一品です
お教え頂き感謝です🥰
返信する
kiyasumeさまへ (くりまんじゅう)
2023-04-23 18:08:41
お久しぶりです お元気でなによりです。
言われるようにリメイク作品はたいてい オリジナルより落ちます。
↑の方も同じことを言っておられますし 私もそう思います。黒澤『生きる』から2年後
『七人の侍』が作られ 生きるから5人の侍 あと2人の侍は三船敏郎・稲葉義男でしたね。

リメイクで成功した例は『荒野の七人』しか浮かびません。
これが作られたとき有名俳優は ユル・プリンナーくらいじゃなかったですかね。
マックイーンはこの作品のあと『大脱走』に出ていますので
『荒野の七人』当時はまだ知られてなかったと思います。この作品はヒットしました。

そしてこれに出た ブロンソン ロバート・ヴォーン ジェイムズ・コバーンらが
有名俳優に育って行ったと思います。彼らの出世作でしたね。

せっかく貼ってくれた作品ですが 私は撃ち合いや 血がドバっと出るものは
好きでないので観ません。北野武監督の作品なども血が出ますので
今まで観ませんでした。

『七人の侍』は弓で射るシーンや 切り合いもありますが
役者さんが素晴しく 安心して観られました。
返信する
kebanecoさんへ (くりまんじゅう)
2023-04-23 17:48:42
kebaさんなら字幕スーパーが要らないので『生きる LIVING』の良さが
分かると思います。歳をとると字幕スーパーを読むのが遅くなってね
読んでいるうちに絵が変わる ということになり表情が観られないという
悲しさがあります。カズオ・イシグロの脚本ということで注目を集めているし
主演がアカデミー賞にノミネートされているし話題作です。
劇中さすが英国です 主演のきっちりと背広・山高帽が良く似合います。
今は便利ですね 家で契約してどんな映画でも観られますから。
返信する
すみれさんへ (くりまんじゅう)
2023-04-23 17:39:07
♬命みじかし恋せよ乙女 あかきくちびる あせぬまに~~♬
『ゴンドラの唄』この詞を吉井勇が作ったことを恥ずかしながら
数年前まで知りませんでした。吉井勇記念館があることは知っていましたが
モネの庭の奥にあると これも勝手に思い込んでいました。香美市になりますね。

その茅葺の家に行ってみたい。そして吉井勇の歌碑が轟の滝にあるとは
紅葉の時期にぜひとも行きたいですが 道が狭いと聞いています。
バックが下手ですから だれか運転がうまい人と行きます。 
返信する
こんにちわ.....。 (kiyasume)
2023-04-23 17:11:14
『生きる LIVING』をご覧に成りましたか、、
どうでしたか、評判は良い見たいですが。

私としては、矢張り、元の黒澤明監督の
「生きる」の方が良いと思います。
カズオ・イシグロの脚本はいいと思いますが、、

最近、何でもリメイクにしますが・・・・。
黒澤監督の映画は、「隠し砦の三悪人」
「椿三十郎」リメイクされましたが、、
どれも良くなかったです・・・・・。

早々、黒澤明監督作のリメイクと言うか、、
影響を受けたマカロニ・ウエスタンの映画で。
「野獣暁に死す」と言う映画があります。

此れ何か、「七人の侍」と「椿三十郎」を
足して割った様な映画ですよ。悪役のインディアン
と白人の混血のガンマン役で、仲代達矢が出演
して居ます。1968年制作の異色の西部劇でした...。

https://www.youtube.com/watch?v=bNBJrdlMKNw

また海外で制作されたと言えば、黒澤明脚本の
「暴走機関車」と言うアンドレイ・コンチャロフスキー
監督作の名作があります・・・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=WszE4_hGZpk&list=PLH0gjZxFnHjde6zSBn4JFvvIkfyiBO0GU&index=1

黒沢の影響は世界中で顕著ですね、、
また来ますね・・・・・。♪( ´θ`)ノ
返信する
Unknown (keba)
2023-04-23 17:00:05
「生きる」は観たことがありません、そういうお話なんですね。
だったらイギリス人には、イギリスの実話としてリアルに思える気がします。

そしてその比較、面白い楽しみ方ですね。現代ならではだ
返信する
Unknown (すみれ)
2023-04-23 16:55:18
「生きる」の映画は、見ていませんが、ラストシーンは、テレビで何度か見ました。志村喬がぶらんこに座り吉井勇作詞の「ゴンドラの唄」を歌ってましたね。吉井勇記念館は、香美市猪野々にあり、昭和?年に3年住んでいたそうです。今でも寂しい所なのに当時はさぞかし静かだったことでしょうね
吉井勇が住んでいた茅葺きの家は、中に入ってもOKになっていました。
返信する
徒然さんへ (くりまんじゅう)
2023-04-23 13:30:07
70年も昔の『生きる』は今の人は観てないでしょうし 観る機会があっても
白黒で地味だし興味も湧かないでしょうね。日本のが40分も長いです。

徒然さんが黒澤映画の『生きる』をご覧になって 名優志村喬氏の歌う『ゴンドラの唄』
の名場面を 鮮明に覚えていてくれて嬉しいです。

YouTubeにはブランコに揺れつつ歌う志村氏もありますが すごくゆっくりテンポです。
『生きる LIVING』主演のビル・ナイ73才がこの作品でアカデミー主演男優賞に
ノミネートされているそうです。でもやっぱり志村喬の『生きる』に心が震えます。
返信する
志村喬さん (徒然)
2023-04-23 10:59:42
くりまんじゅうさんへ

ブランコに乗った志村喬さんが
何十年過ぎても 目に焼き付いていますね
ブランコの揺れと孤独感が伝わるモノクロ映画

他の名作映画で これまでリメイクの名作を観てきましたが
原版が良い印象です 
どうも2番煎じは原版が強烈印象に遺ります

くりまんじゅうさん 
貴重なブログアップありがとうございます
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画・TV」カテゴリの最新記事