この世の中、真面目に努力すれば、きっと報われると思っている人が多いと思うし、俺もそのように信じているようにしている。しかし、そのように思っている人が今回紹介する映画いとこ同士を観れば、きっとショックを受けるだろう。俺みたいな馬鹿正直に生きる人間は、いざと言う時にひ弱な部分が出てしまうが、好い加減に生きる人間の図太さが非常に羨ましく感じてしまう今日この頃。フランスのヌーベルヴァーグを代表する映画として語られることが多い映画だが、現在にも通用する内容だ。
堅物とプレイボーイ、性格が全く異なるいとこ同士において、非情なる運命に呆気にとられそうになるストーリーとは如何なるものか。
田舎から大学へ通うためにパリへ出て来たシャルル(ジェラール・ブラン)は、従兄のポール(ジャン=クロード・ブリアリ )が暮らす豪勢なアパートに移り住む。真面目に部屋に籠って勉強しまくるシャルル(ジェラール・ブラン)と毎日友達をアパートに呼んで酒池肉林のパーティーを繰り広げるポール(ジャン=クロード・ブリアリ )の生活は正反対。
ある日の事、シャルル(ジェラール・ブラン)は一目惚れしたフローランス(ジュリエット・メニエル)とデートの約束をするが、とんだ行き違いがあってフローランス(ジュリエット・メニエル)はポール(ジャン=クロード・ブリアリ )と一緒に彼のアパートでシャルル(ジェラール・ブラン)が帰ってくるまで待つ羽目になるが、その間にポール(ジャン=クロード・ブリアリ )とフローランス(ジュリエット・メニエル)の仲が恋愛関係に発展してしまう。
せっかくの恋愛を滅多切りにされたシャルル(ジェラール・ブラン)は、さらに勉強に打ち込むのだが、隣の部屋ではポール(ジャン=クロード・ブリアリ )とフローランス(ジュリエット・メニエル)がいちゃついている日々が続く。
そして、いよいよ試験の日がやって来た。全く勉強せずにパーティーばかりやっていたポール(ジャン=クロード・ブリアリ )は要領良くカンニングする等して合格。そして次の日にシャルル(ジェラール・ブラン)が試験を受けるのだが、なんと不合格になってしまう。落第してしまったシャルル(ジェラール・ブラン)は自暴自棄になりパリを彷徨い、そしてアパートへ戻り拳銃をポール(ジャン=クロード・ブリアリ )に向けるのだが・・・
この、いとこ同士だが決して仲が悪いことはなく、むしろ仲が良いぐらいだ。見かけによらず、この2人の関係はなかなか熱いものがあるし、それはラストシーンにも表われる。さて、この2人だが田舎暮らしで何かと母親想いのシャルル(ジェラール・ブラン)と、ちょっと悪そうな人間と絡みながらも何不自由なく都会での生活を楽しんでいるポール(ジャン=クロード・ブリアリ )の生き方、価値観、モラルは正反対。俺なんかは当然の如くシャルル(ジェラール・ブラン)の方に同情してしまう。
しかし、女は横取りされ、努力はまるで報われない。そして、運命という引き鉄までも自分に向かってくるように、まさに踏んだり蹴ったりの、やってられない結末。しかし、この映画を観終わった後に我々は気付く。やっぱり現実はコッチだよね~ということに。
正直なところ、ひたすらノーテンキでハッピーな映画を好む人にはお勧めできないが、昔のフランス映画が好き、夢物語よりリアリティのある映画が観たい、ヌーヴェルバーグと聞いて心が踊る人、このブログを読んで本作に興味が湧いてきた人には映画いとこ同士はお勧めだ
監督はジャン=リュック・ゴタール、フランソワ・トリュフォー、ルイ・マル等と一斉にマンネリ化したフランス映画に革命を起こしたヌーヴェルバーグを代表するクロード・シャブロル。実はこの監督の作品は本作しか観たことがないので、逆にお勧めがあれば教えてください。
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堅物とプレイボーイ、性格が全く異なるいとこ同士において、非情なる運命に呆気にとられそうになるストーリーとは如何なるものか。
田舎から大学へ通うためにパリへ出て来たシャルル(ジェラール・ブラン)は、従兄のポール(ジャン=クロード・ブリアリ )が暮らす豪勢なアパートに移り住む。真面目に部屋に籠って勉強しまくるシャルル(ジェラール・ブラン)と毎日友達をアパートに呼んで酒池肉林のパーティーを繰り広げるポール(ジャン=クロード・ブリアリ )の生活は正反対。
ある日の事、シャルル(ジェラール・ブラン)は一目惚れしたフローランス(ジュリエット・メニエル)とデートの約束をするが、とんだ行き違いがあってフローランス(ジュリエット・メニエル)はポール(ジャン=クロード・ブリアリ )と一緒に彼のアパートでシャルル(ジェラール・ブラン)が帰ってくるまで待つ羽目になるが、その間にポール(ジャン=クロード・ブリアリ )とフローランス(ジュリエット・メニエル)の仲が恋愛関係に発展してしまう。
せっかくの恋愛を滅多切りにされたシャルル(ジェラール・ブラン)は、さらに勉強に打ち込むのだが、隣の部屋ではポール(ジャン=クロード・ブリアリ )とフローランス(ジュリエット・メニエル)がいちゃついている日々が続く。
そして、いよいよ試験の日がやって来た。全く勉強せずにパーティーばかりやっていたポール(ジャン=クロード・ブリアリ )は要領良くカンニングする等して合格。そして次の日にシャルル(ジェラール・ブラン)が試験を受けるのだが、なんと不合格になってしまう。落第してしまったシャルル(ジェラール・ブラン)は自暴自棄になりパリを彷徨い、そしてアパートへ戻り拳銃をポール(ジャン=クロード・ブリアリ )に向けるのだが・・・
この、いとこ同士だが決して仲が悪いことはなく、むしろ仲が良いぐらいだ。見かけによらず、この2人の関係はなかなか熱いものがあるし、それはラストシーンにも表われる。さて、この2人だが田舎暮らしで何かと母親想いのシャルル(ジェラール・ブラン)と、ちょっと悪そうな人間と絡みながらも何不自由なく都会での生活を楽しんでいるポール(ジャン=クロード・ブリアリ )の生き方、価値観、モラルは正反対。俺なんかは当然の如くシャルル(ジェラール・ブラン)の方に同情してしまう。
しかし、女は横取りされ、努力はまるで報われない。そして、運命という引き鉄までも自分に向かってくるように、まさに踏んだり蹴ったりの、やってられない結末。しかし、この映画を観終わった後に我々は気付く。やっぱり現実はコッチだよね~ということに。
正直なところ、ひたすらノーテンキでハッピーな映画を好む人にはお勧めできないが、昔のフランス映画が好き、夢物語よりリアリティのある映画が観たい、ヌーヴェルバーグと聞いて心が踊る人、このブログを読んで本作に興味が湧いてきた人には映画いとこ同士はお勧めだ
いとこ同志 [DVD] | |
ジェラール・ブラン,ジャン=クロード・ブリアリ | |
IVC,Ltd.(VC)(D) |
監督はジャン=リュック・ゴタール、フランソワ・トリュフォー、ルイ・マル等と一斉にマンネリ化したフランス映画に革命を起こしたヌーヴェルバーグを代表するクロード・シャブロル。実はこの監督の作品は本作しか観たことがないので、逆にお勧めがあれば教えてください。
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