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日本という国はヨーロッパの国々と違い上流階級というものに、あまりなじみがない上流階級の人々を僕なんかは、ブルジョワと思ってしまうがどうやら、違うみたいだ
しかし、少なからずは当たっている部分もある
そんな上流階級の人々を小馬鹿にした映画に皆殺しの天使という映画がある
弁護士、医者、建築家と言った社会的に位の高い人々が、豪邸に招かれて食事をするが何故かその豪邸から出られなくなり、そこには社会的にプライドのある人々ばかりなのに、醜態をさらす姿が非常に面白かった
ところがもっとブルジョワを馬鹿にした映画があったそれが今回紹介する映画ブルジャワジーの密かな愉しみである
皆殺しの天使もブルジャワジーの密かな愉しみも監督はルイス・ブニュエル
数々の名作が彼にはあるが、彼の映画の特徴は一言では形容し難いしかし、今回の紹介するブルジャワジーの密かな愉しみほど、ブルジョワを馬鹿にしているだけでなく観ている側をも混乱させる映画は無いだろう
そういう意味では物凄くルイス・ブニュエルは逆に肩の力を抜き過ぎるくらいに抜いた作品だといえるだろうそれでは、こんな映画もあったかと思わせるブルジョワジーの密かな愉しみを紹介しよう
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実はこの映画のストーリーを、説明できません(せっかく読んでくれる人に対していきなり、ブニュエル風になってしまった)
とにかく、この映画にあった出来事をエピソード式で説明しょう
冒頭、セネシャル(ジャン=ピエール・カッセル)家に食事に呼ばれたミランダ共和国(南米の国?)の大使(フェルナンド・レイ)とデブノ夫妻(ポール・フランクール、デルフィーヌ・セイリグ)はセネシャル家に行くが、出迎えたセネシャル夫人(ステファーヌ・オードラン)が食事会は明日です仕方なくデブノ氏の行きつけのレストランへ行く事になったが、何故か今日に限ってお客さんが全く居ない
注文する食事はどれも品切れしかも、その店のオーナーは実は今朝死んでしまい葬式の最中結局、みんな何も食べずに出て行った
そして、後日大使(レイ)とセネシャル(カッセル)とデブノ(フランクール)は、大使の部屋でやばい取引をしている各自で麻薬を分け合っている
ある日、昼食会でセネシャル家に大使(レイ)とデブノ夫妻(フランクール、セイリグ)と独身女性のフローレンス(ビュル・オジェ)は、今度こそ食事にありつけると思って席につくが、肝心のセネシャル夫妻(カッセル、オードラン)の二人がいつまで待っても現れないしかも、召し使いがセネシャル夫妻は窓から外へ出て行きましたと聞かされる
大使(レイ)達は麻薬の事を密告されたと思い、みんな帰ってしまう
しかし、ちょうどその頃セネシャル夫妻はセックスしていただけのことだった
セックスが終わったセネシャル夫妻(カッセル、オードラン)が、大使(レイ)達が待っていると思って戻ってみると、既に帰ってしまったあとその頃神父がやって来たその神父は庭師としてセネシャル家に雇って欲しいということ
神父は語りだす私の両親は何者かに殺されましたが、犯人はわかりません
ある日神父は、死期の近い男の懺悔に祈りを捧げていたその男が神父にかつての行いを懺悔しようと神父に写真を見せる私はこの写真の人たちを殺しましたその写真を見た神父は銃を取ってこの死期の迫った男を撃ち殺す(なぜ殺したかは御想像に任せます)
ある日大使(レイ)やセネシャル夫妻(カッセル、オードラン)、デブノ夫妻(フランクール、セイリグ)達ははセネシャル家の近くで迷惑にも銃声の響く軍事演習をしていた大佐からお詫びに食事に誘われた
そして、その食事場所へ行きみんな席につくが大佐が来ない・・・突然幕が開いたなんとそこは舞台の上しかも、舞台を観に来たお客さんが観客席を埋め尽くすやがて、観客たちはブーイングの嵐
時には食事中にテロリストが入ってきて、みんな撃ち殺されたり(夢だったりして)、また大使(レイ)がデブノ(フランクール)に銃殺されたり(これも夢の中)また大使(レイ)がデブノの妻(セイリグ)にセックスを求めたり(これは現実かな)、突如刑事が食事をしようとした時に入ってきて麻薬所持で、三人がいやその場に居た全員が逮捕されたり(夢の中かな?)
ただこのブルジョワ達は食事にありつけないし、性欲に溺れ、現実と夢の中での出来事が混乱してくる
しかし、炎天下の中ひたすら真っ直ぐな道をハンカチで汗を拭きながら歩くシーンはブルジョワたちの現実であることは確かなのかな
本当にこの映画は観ている側をも混乱させるなんだ!夢だったのかと言うようなことが、繰り広げられている
ここに出てくるブルジョワ達の食欲の強欲さは笑ってしまうしかし食欲に対する強欲さは、別にブルジョワに限った事ではない
僕たち貧乏人も食欲は凄いよ
タダ飯が食えると聞けば、飛びついて行くからね
とにかくやっぱり映画は面白いねこのようなストーリーは絶対にテレビで毎週決まった時間にみせらるドラマでは味わえない楽しさがある
このような映画を作ってしまうルイス・ブニュエルの才能にも驚く
観れば観るほど面白い映画です僕にとってはお勧め映画です
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