俺なんかは、はるか昔の学生時代から現在に到る社会人になってからも、家を出ようとすると急にお腹が痛くなったりするのだが、原因はハッキリしている。学生時代の時ならば登校拒否、現在は会社へ行く時の何とも言い難い憂鬱な気分。昔から現在に到るまで一歩間違えれば、お家の中にずっと引き篭っていたかもしれない。とにかく旅行に行くことが面倒に感じ、人と会うことが億劫で、家の中でゴロゴロしているのが大好きな俺にとっては、引き篭ることが全く苦にならない。そんな俺でもビックリするぐらいの引き篭りと言うか、生まれたときから殆んど外の世界を見たことがない少年(青年?)が主人公の映画が今回紹介する映画サイダーハウス・ルール。現代アメリカ文学を代表する作家であり、ホテル・ニューハンプシャー、ガープの世界等、映画化されている小説も多数あるジョン・アーヴィングの原作の同名タイトル小説の映画化作品だ。
孤児院で生まれ、貰ってくれる里親が現われないまま青年になってしまったトビー・マグワイア演じる主人公。周りは雪が積もっている山の中である環境の孤児院から外へ出たことがなく、海を見たことが無い有様。そのあいだ父親代わり同然の院長の助手として、出産及び当時は違法とされていた堕胎の手伝い、更に自分と同じ境遇である孤児たちの面倒をみていた。そんな狼少年のごとく育ってしまった青年が、孤児院の外へ出ることを決心し、そのことは彼を如何様にに変えていくのか、簡単にストーリー紹介を。
1943年のアメリカ、メイン州、ニューイングランドにおいて。孤児院で生まれ里親が現われないまま青年になってしまったホーマー(トビー・マグワイア)。彼は父親代わりも同然である院長のラーチ医師(マイケル・ケイン)が行う、出産及び堕胎の手伝い及び孤児たちの面倒をみていたのだが、漠然と自分の将来について不安を感じていた。
ある日、孤児院に軍人ウォーリー(ポール・ラッド)とキャンディ(シャリーズ・セロン)の若いカップルが子供をおろす手術に訪れる。ホーマー(トビー・マグワイヤ)は無事に手術を終えた2人が去っていく車に同乗し、孤児院を足早に去って行く。
初めて孤児院を飛び出したホーマー(トビー・マグワイア)は、外の世界で様々な経験をするのだが・・・
観ている最中、俺にはホーマー(トビー・マグワイヤ)が孤児院から飛び出そうと決心したのは、単に『シャリーズ・セロン演じる女性が綺麗だったから』しか理由が思い当たらなかった。生まれてから孤児院の中でしか生活してこなかったホーマー(トビー・マグワイヤ)には現実社会の厳しさに耐えられるはずが無い、なんて思って観ているとこれが意外にも適応力が抜群。彼の純粋さは周囲の人間からも暖かい眼差しが向けられる。
そんな彼が初めての世界で経験する出来事は、海を見ることから始まり、労働、恋愛等、今思えばけっこう普通のことばかり。そんな普通の事が観ていて何だか新鮮に感じ、色々なことを経験するって人間が成長する過程において改めて大切なんだよな~っと気付かせてくれる。やっぱり学生は登校拒否を起こして家の中に引き篭っていないで、学校へ行って、よく学び、よく遊ぶことが大切だ。
実は、大切な少年時代を孤児院で過ごしてしまうことになったホーマー(トビー・マグワイア)だが、孤児院で普通の若者では経験できないようなことを多く学んでいたことに後半になってくるとわかってくる。それは命の尊さ。本作は淡々とストーリーが流れているようで、実は死生観がテーマにあるだろう。だからこそ最後のホーマー(トビー・マグワイヤ)の決断に大きな感動が得られるのだ。
名作とは多くのテーマを内包している。本作においてもそれは例外ではなく、生命、家族、人種差別、職業差別、宗教、中絶・・・等。そしてタイトルの意味するサイダーハウス・ルール(果汁園での規則)から、もしかしたら我々は必ずしも正しくない法律の中で生活しているのだろうか、なんて深読みまでしてしまいそうになる。
まあ~、他にも色々なテーマが隠されていると思うが、シミジミとした音楽は良いし、ラーチ医師(マイケル・ケイン)のホーマー(トビー・マグワイア)を想う気持ちは思わず涙が出そうになるし、そして実は女性の裸は前から見るよりも後ろから見るほうが綺麗で素敵だということに気付くことができる映画サイダーハウス・ルールは感動を与えてくれるということで大いにお勧めしておこう
監督はスウェーデン人であるラッセ・ハルストレム。癒しの映画を撮らせればこの人の右に出る人は居ない。スウェーデンで映画を撮っていた時はマイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ、やかまし村の子どもたちがお勧め。
ハリウッドで映画を撮るようになってからは、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ競演のギルバート・グレイプ、ジュリエット・ビノシュ主演のショコラがお勧めです
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孤児院で生まれ、貰ってくれる里親が現われないまま青年になってしまったトビー・マグワイア演じる主人公。周りは雪が積もっている山の中である環境の孤児院から外へ出たことがなく、海を見たことが無い有様。そのあいだ父親代わり同然の院長の助手として、出産及び当時は違法とされていた堕胎の手伝い、更に自分と同じ境遇である孤児たちの面倒をみていた。そんな狼少年のごとく育ってしまった青年が、孤児院の外へ出ることを決心し、そのことは彼を如何様にに変えていくのか、簡単にストーリー紹介を。
1943年のアメリカ、メイン州、ニューイングランドにおいて。孤児院で生まれ里親が現われないまま青年になってしまったホーマー(トビー・マグワイア)。彼は父親代わりも同然である院長のラーチ医師(マイケル・ケイン)が行う、出産及び堕胎の手伝い及び孤児たちの面倒をみていたのだが、漠然と自分の将来について不安を感じていた。
ある日、孤児院に軍人ウォーリー(ポール・ラッド)とキャンディ(シャリーズ・セロン)の若いカップルが子供をおろす手術に訪れる。ホーマー(トビー・マグワイヤ)は無事に手術を終えた2人が去っていく車に同乗し、孤児院を足早に去って行く。
初めて孤児院を飛び出したホーマー(トビー・マグワイア)は、外の世界で様々な経験をするのだが・・・
観ている最中、俺にはホーマー(トビー・マグワイヤ)が孤児院から飛び出そうと決心したのは、単に『シャリーズ・セロン演じる女性が綺麗だったから』しか理由が思い当たらなかった。生まれてから孤児院の中でしか生活してこなかったホーマー(トビー・マグワイヤ)には現実社会の厳しさに耐えられるはずが無い、なんて思って観ているとこれが意外にも適応力が抜群。彼の純粋さは周囲の人間からも暖かい眼差しが向けられる。
そんな彼が初めての世界で経験する出来事は、海を見ることから始まり、労働、恋愛等、今思えばけっこう普通のことばかり。そんな普通の事が観ていて何だか新鮮に感じ、色々なことを経験するって人間が成長する過程において改めて大切なんだよな~っと気付かせてくれる。やっぱり学生は登校拒否を起こして家の中に引き篭っていないで、学校へ行って、よく学び、よく遊ぶことが大切だ。
実は、大切な少年時代を孤児院で過ごしてしまうことになったホーマー(トビー・マグワイア)だが、孤児院で普通の若者では経験できないようなことを多く学んでいたことに後半になってくるとわかってくる。それは命の尊さ。本作は淡々とストーリーが流れているようで、実は死生観がテーマにあるだろう。だからこそ最後のホーマー(トビー・マグワイヤ)の決断に大きな感動が得られるのだ。
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監督はスウェーデン人であるラッセ・ハルストレム。癒しの映画を撮らせればこの人の右に出る人は居ない。スウェーデンで映画を撮っていた時はマイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ、やかまし村の子どもたちがお勧め。
ハリウッドで映画を撮るようになってからは、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ競演のギルバート・グレイプ、ジュリエット・ビノシュ主演のショコラがお勧めです
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