やたらマニアックな知識が豊富なハーバード大学の教授であるロバート・ラングドンが名探偵さながらの大活躍する映画ダ・ヴィンチ・コードの続編が今回紹介する天使と悪魔。ちなみに小説の方はこちらの方が時系列的には先になっている。
前作のダ・ヴィンチ・コードでは最大のミステリーの謎解きとの謳い文句に期待を煽られ過ぎた感もあるが、ルーヴル美術館を上手く活かせなかったことにもガッカリさせられた人も居ると思う。そんな前作の悪かった点を反省したのか、本作はバチカンやローマの遺跡を上手く活かした風光明媚なサスペンス映画になっている。
しかも、今回は世界で10億の人が居るとされるカトリック最大の儀式であるコンクラーベが描かれている。コンクラーベとはバチカン市国の宮殿で行われるローマ教皇を決める選挙のこと。世界で最も信者の多いカトリックのトップを決める選挙であり、世界中で注目されているので日本人にも馴染みがある。しかし、初めてこの言葉を聞いた時、日本語だと思った自分の馬鹿さを思い出して笑える。
さて、本作で描かれているメインテーマは宗教と科学の対立。本作も宗教や科学の専門用語が飛び交うが、ロバート・ラングドン教授が懇切丁寧に説明してくれるのでそれほど難解には感じない。しかも、サスペンスを盛り上げるためのタイムリミットが設けられているので、否が応でも盛り上がる。タイムリミットが過ぎてしまうとバチカン市国全部が吹っ飛んでしまうので、さあ大変だ。
それではバチカン、ローマをちょっと旅行した気分になれるストーリーの紹介を。
ローマ教皇が死んでしまい、バチカン市国ではコンクラーベが行われようとしている。そんな時にロバート・ラングドン(トム・ハンクス)をバチカンの警察が訪ねてきた。その理由は次期ローマ教皇の有力者である枢機卿である4人が誘拐されて、殺害予告の犯行声明がバチカン警察に届けられたのだ。すっかり困ってしまったバチカン側は前作のダヴィンチ・コードでキリストの謎を解いたラングドンを頼ってやってきたのだ。
時差ボケの疲れも全く感じさせずにバチカンにやって来たラングドンを更に驚かせる犯行声明を聞かされる。『コンクラーベが行われる今晩の20時から1時間ごとに4人の枢機卿が殺害し、その後にバチカンを吹っ飛ばす』。犯人はスイスの研究所からバチカンを丸ごと吹っ飛ばせる反物質を盗み出し、バチカンの何処かに隠しているのだ。爆発する時間は枢機卿の4人が殺されてから、約1時間後。
ラングドンは枢機卿たち及びバチカン、そしてコンクラーベでバチカンに集まってきた多くの命を救うために、女性科学者であるヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)、バチカンを守るスイス衛兵隊の隊長であるリヒター(ステラン・スカルスガルド)、バチカン警察のヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)達の協力を得て、限られた時間の中で解決しようとするのだが、・・・
バチカンに来たらとんでもない破壊力を持つ発明品が仕掛けられてビックリ。そんなことを聞かされたら俺なんかは、さっさと逃げることを考える。しかし、何事にも好奇心旺盛なラングドンは決して逃げない。ラングドンだけでなくキリストに仕える枢機卿たちもコンクラーベを放り出して逃げてしまうような無責任なことはしない。とんでもない発明品を作ってしまった科学者も自分の命をかえりみずに必死で捜索する。その他の人間も同様で命を懸けて責任感を見せつける。超適当に生きている俺なんかは本作の登場人物たちを見て大いに考えさせられた。
ラングドン教授が枢機卿の処刑現場に犯人より先回りするために、秘密科学組織がどうのこうの言ったり、ベルニーニの彫刻がどこそこにあるだの、あの彫刻の指があっちを指している等と言ったりで、理解力の足りない者にもわかり易い説明が非常に有難い気分にさせてくれる。そして時々突っ込みどころ満載のシーンがあったりするが、ラングドンの登場シーンが水泳しているところから始まることを思い出せば納得できる?
バチカンやローマの美術品を見たい人、宗教も科学も大切であることを理解したい人、コンクラーベの現場を味わいたい人、このシリーズの作家である原作者ダン・ブラウンのファンの人等に今回は天使と悪魔をお勧めに挙げておこう。
監督は前作のダ・ヴィンチ・コードと同じくロン・ハワード。お勧めは前の記事を見てください。
前作のダ・ヴィンチ・コードでは最大のミステリーの謎解きとの謳い文句に期待を煽られ過ぎた感もあるが、ルーヴル美術館を上手く活かせなかったことにもガッカリさせられた人も居ると思う。そんな前作の悪かった点を反省したのか、本作はバチカンやローマの遺跡を上手く活かした風光明媚なサスペンス映画になっている。
しかも、今回は世界で10億の人が居るとされるカトリック最大の儀式であるコンクラーベが描かれている。コンクラーベとはバチカン市国の宮殿で行われるローマ教皇を決める選挙のこと。世界で最も信者の多いカトリックのトップを決める選挙であり、世界中で注目されているので日本人にも馴染みがある。しかし、初めてこの言葉を聞いた時、日本語だと思った自分の馬鹿さを思い出して笑える。
さて、本作で描かれているメインテーマは宗教と科学の対立。本作も宗教や科学の専門用語が飛び交うが、ロバート・ラングドン教授が懇切丁寧に説明してくれるのでそれほど難解には感じない。しかも、サスペンスを盛り上げるためのタイムリミットが設けられているので、否が応でも盛り上がる。タイムリミットが過ぎてしまうとバチカン市国全部が吹っ飛んでしまうので、さあ大変だ。
それではバチカン、ローマをちょっと旅行した気分になれるストーリーの紹介を。
ローマ教皇が死んでしまい、バチカン市国ではコンクラーベが行われようとしている。そんな時にロバート・ラングドン(トム・ハンクス)をバチカンの警察が訪ねてきた。その理由は次期ローマ教皇の有力者である枢機卿である4人が誘拐されて、殺害予告の犯行声明がバチカン警察に届けられたのだ。すっかり困ってしまったバチカン側は前作のダヴィンチ・コードでキリストの謎を解いたラングドンを頼ってやってきたのだ。
時差ボケの疲れも全く感じさせずにバチカンにやって来たラングドンを更に驚かせる犯行声明を聞かされる。『コンクラーベが行われる今晩の20時から1時間ごとに4人の枢機卿が殺害し、その後にバチカンを吹っ飛ばす』。犯人はスイスの研究所からバチカンを丸ごと吹っ飛ばせる反物質を盗み出し、バチカンの何処かに隠しているのだ。爆発する時間は枢機卿の4人が殺されてから、約1時間後。
ラングドンは枢機卿たち及びバチカン、そしてコンクラーベでバチカンに集まってきた多くの命を救うために、女性科学者であるヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)、バチカンを守るスイス衛兵隊の隊長であるリヒター(ステラン・スカルスガルド)、バチカン警察のヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)達の協力を得て、限られた時間の中で解決しようとするのだが、・・・
バチカンに来たらとんでもない破壊力を持つ発明品が仕掛けられてビックリ。そんなことを聞かされたら俺なんかは、さっさと逃げることを考える。しかし、何事にも好奇心旺盛なラングドンは決して逃げない。ラングドンだけでなくキリストに仕える枢機卿たちもコンクラーベを放り出して逃げてしまうような無責任なことはしない。とんでもない発明品を作ってしまった科学者も自分の命をかえりみずに必死で捜索する。その他の人間も同様で命を懸けて責任感を見せつける。超適当に生きている俺なんかは本作の登場人物たちを見て大いに考えさせられた。
ラングドン教授が枢機卿の処刑現場に犯人より先回りするために、秘密科学組織がどうのこうの言ったり、ベルニーニの彫刻がどこそこにあるだの、あの彫刻の指があっちを指している等と言ったりで、理解力の足りない者にもわかり易い説明が非常に有難い気分にさせてくれる。そして時々突っ込みどころ満載のシーンがあったりするが、ラングドンの登場シーンが水泳しているところから始まることを思い出せば納得できる?
バチカンやローマの美術品を見たい人、宗教も科学も大切であることを理解したい人、コンクラーベの現場を味わいたい人、このシリーズの作家である原作者ダン・ブラウンのファンの人等に今回は天使と悪魔をお勧めに挙げておこう。
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監督は前作のダ・ヴィンチ・コードと同じくロン・ハワード。お勧めは前の記事を見てください。
今回は原作未読者には面白さを分からせるだけのものはありませんでしたよ。
「原作は読んでますよね」で映画を作るのだけはやっぱりやめてほしいと思いました。
でも原作を読まなかった人には確かに、反物質やイルミナティやコンクラーベなど難しい言葉が多い話だから、確かににゃむばななさんの言うとおり、もうちょっとわかりやすい説明が必要だったかもしれません。
私は映画だけで、原作は知りません。知識不足状態での鑑賞ですから、もう一つ、よく分からなかったかも知れません。そのあたりが、あまり感動しなかった要因でしようね。
でも、原作は原作。映画は映画と切り離し、映画として観ても、満足出来る作品も多々あります。そういう立場の眼から言えば、私としては「ダ・ヴィンチ・コード」のほうが佳かったです。
ま、これは、人それぞれ違うのですから、致し方のないことですし、また、そうだからこそ、面白のでしょうね。100人が100人とも、同じ感想こそ、面白くありませんから。
例によって、長い文になってしまいました。決して他意はありません。呉々も誤解なきようお願い致します。失礼しました。
ようやく、梅雨もあけるのではないでしょうか。暑い夏が来ますが、お互いに元気で乗りきりましょう。では、また。