今さら何を言ってるんだと思われるかもしれないが、親子関係には大きく分けて二つあることに気が付いた。一つは血のつながった親子。血の結束は固く、血がつながっているからこそ親は子供を愛し、子供も親を愛することができる、なんてことはしょっちゅう聞かされる。
しかし、よ~く考えたら血のつながっていない親子もいる。養子の関係がまさにそう。たとえ血が繋がっていなくても、長く同じ家で住んでいたら、血の繋がった親子同様にその愛情関係は非常に強いはずだ。ハリウッドの有名セレブの中には実子がいながらも、どんどん養子を引き取っている人がいる。海外では養子を引き取るという考え方が、日本よりもどうやら進んでいるらしい。
さて、ある日突然のことにおいて、長く一緒に暮らしている養子が居るのに、いきなり降って湧いたかのように実子がいることを知らされ、どちらかを選べと言われたら、貴方ならどうする?
そんな悩ましい選択を強いられた主人公の男の物語が今回紹介する映画アフター・ウェディング。同時に超貧乏暮らしの男が、傲慢な態度で接してくる大金持ちの男の身勝手な行動に、振り回されるストーリー展開が抜群に面白い映画だ。
さて、家族の絆、金持ちの傲慢さ、そして家族とは何か?を考えさせられるストーリーとは如何なるものか。
インドの孤児院で長年働くデンマーク人のヤコブ(マッツ・ミケルセン)だが、既に経営難でニッチもサッチもいかない状態に陥っている。このままでは孤児院は潰れざるを得なく、多くの孤児が路頭に迷うことになりそうだ。
しかし、ある日のこと、デンマークから匿名で大金の寄付のオファーがやって来る。ヤコブ(ミケルセン)は、これは超ラッキーと思わず手を叩いて喜ぶ、はずが無い。
彼は何か裏があると思いながらも、渋々インドの孤児院を離れ、デンマークのコペンハーゲンへ向かう。そこで大会社を経営するヨルゲン(ロルフ・ラッセゴード)に出会う。しかしながら、ヨルゲン(ラッセゴード)はまだヤコブ(ミケルセン)に寄付をすることを決めていないどころか、翌日のヨルゲン(ラッセゴード)の娘の結婚式に無理矢理参加させられるのだが、ヤコブ(ミケルセン)は式場で有り得ない人物と再会してしまう・・・
ヤコブ(ミケルセン)にとって孤児院の子供達は養子ではないが、まるで家族のような存在だ。決して血は繋がっていないが、その固い絆は映画を観ればわかる。孤児院の経営難で悩みながらも、案外ヤコブ(ミケルセン)にとって孤児院の生活は彼にとっては心が安らげる場所。そんな平和な暮らしも傲慢な大金持ちのためにもろくも崩れてしまうが、次々と厄介な出来事がヤコブ(ミケルセン)に降り掛ってくる展開が、観る者を決して飽きさせない。
その厄介な出来事は決して一緒にやって来るのではなく、一つが解決したと思ったら『ハイ!次はこれ』という感じで、まるでコネタを次から次へと出してくるような感じで、ずっと引きつけられっ放し。おまけに女の子がチョッと可愛いから、余計にひきつけられる。
そして真相が明らかになるにつれて、最初はムカつく大金持ちの親父さん『良い奴じゃん!』なんて思える展開も意外性があり個人的には感心した。
さて前述したようにヤコブ(ミケルセン)は究極の選択に悩まされるが、選んだ選択は果たして?俺には彼の選んだ選択が良かったのか悪かったのかはよくわからないが、そのことに対する孤児院で暮らす子供の台詞が何気ないように見えて実は凄い感動的なことを言っている。そこには大人達が想像している以上に子供達のたくましさを感じるはずだ。
そして、演出的には登場人物達の瞳や唇を映し出す映像が多いのが特徴だ。そこにはまるで人間の心の奥底をえぐり出すような意図を感じるのだが、これが効果抜群。こういうシーンを見ると、この映画が決して生半可な気持ちで観るような生ぬるい作品では無いことがよくわかる。家族の形態って色々あるけれど、家族の絆を感じることができるアフター・ウェディングはお勧めです
監督はデンマーク人のスサンネ・ビア。女性ならではの視点と、逆に女性らしくない?力強いメッセージ性を感じる作風は個人的には非常に気に入っている監督。
彼女のお勧めはかなりハードな恋愛映画で本作と同じくマッツ・ミケルセン主演のしあわせな孤独、ベニチオ・デル・トロ、ハル・バリー競演の悲しみが乾くまでがお勧め。
他に個人的には彼女の作品の中では中ぐらいの出来だと思いますが、アカデミー外国語賞に輝いた未来を生きる君たちへが一番有名か?
主演はデンマークのみならずハリウッド映画にも多く出演するマッツ・ミケルセン。本作と同じ監督で前述したしあわせな孤独、ナチス占領下のデンマークを舞台にした誰がためがお勧め。
他にニュー・ボンドシリーズの007カジノ・ロワイヤルの悪役が印象的です。
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しかし、よ~く考えたら血のつながっていない親子もいる。養子の関係がまさにそう。たとえ血が繋がっていなくても、長く同じ家で住んでいたら、血の繋がった親子同様にその愛情関係は非常に強いはずだ。ハリウッドの有名セレブの中には実子がいながらも、どんどん養子を引き取っている人がいる。海外では養子を引き取るという考え方が、日本よりもどうやら進んでいるらしい。
さて、ある日突然のことにおいて、長く一緒に暮らしている養子が居るのに、いきなり降って湧いたかのように実子がいることを知らされ、どちらかを選べと言われたら、貴方ならどうする?
そんな悩ましい選択を強いられた主人公の男の物語が今回紹介する映画アフター・ウェディング。同時に超貧乏暮らしの男が、傲慢な態度で接してくる大金持ちの男の身勝手な行動に、振り回されるストーリー展開が抜群に面白い映画だ。
さて、家族の絆、金持ちの傲慢さ、そして家族とは何か?を考えさせられるストーリーとは如何なるものか。
インドの孤児院で長年働くデンマーク人のヤコブ(マッツ・ミケルセン)だが、既に経営難でニッチもサッチもいかない状態に陥っている。このままでは孤児院は潰れざるを得なく、多くの孤児が路頭に迷うことになりそうだ。
しかし、ある日のこと、デンマークから匿名で大金の寄付のオファーがやって来る。ヤコブ(ミケルセン)は、これは超ラッキーと思わず手を叩いて喜ぶ、はずが無い。
彼は何か裏があると思いながらも、渋々インドの孤児院を離れ、デンマークのコペンハーゲンへ向かう。そこで大会社を経営するヨルゲン(ロルフ・ラッセゴード)に出会う。しかしながら、ヨルゲン(ラッセゴード)はまだヤコブ(ミケルセン)に寄付をすることを決めていないどころか、翌日のヨルゲン(ラッセゴード)の娘の結婚式に無理矢理参加させられるのだが、ヤコブ(ミケルセン)は式場で有り得ない人物と再会してしまう・・・
ヤコブ(ミケルセン)にとって孤児院の子供達は養子ではないが、まるで家族のような存在だ。決して血は繋がっていないが、その固い絆は映画を観ればわかる。孤児院の経営難で悩みながらも、案外ヤコブ(ミケルセン)にとって孤児院の生活は彼にとっては心が安らげる場所。そんな平和な暮らしも傲慢な大金持ちのためにもろくも崩れてしまうが、次々と厄介な出来事がヤコブ(ミケルセン)に降り掛ってくる展開が、観る者を決して飽きさせない。
その厄介な出来事は決して一緒にやって来るのではなく、一つが解決したと思ったら『ハイ!次はこれ』という感じで、まるでコネタを次から次へと出してくるような感じで、ずっと引きつけられっ放し。おまけに女の子がチョッと可愛いから、余計にひきつけられる。
そして真相が明らかになるにつれて、最初はムカつく大金持ちの親父さん『良い奴じゃん!』なんて思える展開も意外性があり個人的には感心した。
さて前述したようにヤコブ(ミケルセン)は究極の選択に悩まされるが、選んだ選択は果たして?俺には彼の選んだ選択が良かったのか悪かったのかはよくわからないが、そのことに対する孤児院で暮らす子供の台詞が何気ないように見えて実は凄い感動的なことを言っている。そこには大人達が想像している以上に子供達のたくましさを感じるはずだ。
そして、演出的には登場人物達の瞳や唇を映し出す映像が多いのが特徴だ。そこにはまるで人間の心の奥底をえぐり出すような意図を感じるのだが、これが効果抜群。こういうシーンを見ると、この映画が決して生半可な気持ちで観るような生ぬるい作品では無いことがよくわかる。家族の形態って色々あるけれど、家族の絆を感じることができるアフター・ウェディングはお勧めです
アフター・ウェディング スペシャル・エディション [DVD] | |
マッツ・ミケルセン,シセ・バベット・クヌッセン,スティーネ・フィッシャー・クリステンセン,ロルフ・ラスゴード,モナ・マルム | |
角川書店 |
監督はデンマーク人のスサンネ・ビア。女性ならではの視点と、逆に女性らしくない?力強いメッセージ性を感じる作風は個人的には非常に気に入っている監督。
彼女のお勧めはかなりハードな恋愛映画で本作と同じくマッツ・ミケルセン主演のしあわせな孤独、ベニチオ・デル・トロ、ハル・バリー競演の悲しみが乾くまでがお勧め。
他に個人的には彼女の作品の中では中ぐらいの出来だと思いますが、アカデミー外国語賞に輝いた未来を生きる君たちへが一番有名か?
主演はデンマークのみならずハリウッド映画にも多く出演するマッツ・ミケルセン。本作と同じ監督で前述したしあわせな孤独、ナチス占領下のデンマークを舞台にした誰がためがお勧め。
他にニュー・ボンドシリーズの007カジノ・ロワイヤルの悪役が印象的です。
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