もうそろそろ90歳に手が届きそうなウディ・アレン監督だが、それでも彼の映画への情熱は衰えないのか年に1本ぐらいのペースで監督業に乗り出している。あまりにも多くの佳作を次々に発表しているが、その中で現在においても人気の高い作品が今回紹介するアニー・ホール。この時期のウディ・アレン監督は監督のみならず主演もこなすのだが、見た目は非常に冴えない風貌をしており、まるでオーラの無い普通のおっさんの出で立ちをしている。本作はロマンチックコメディの分野に入るのだが、そんな風貌を逆手にとり自虐ネタを繰り出し、大人の苦みを出しているのが結構笑える。
そして彼の作品の特徴である長いセリフ。本作以前の作品ではドタバタ調のコメディが多かったのだが、そのスタイルは本作で確立したと思えるのだが、そのセリフの内容が非常にアレン監督のインテリっぽさを感じさせる。セリフの中で実在した映画監督、哲学者、作家などの名前がポンポン飛び出したり、政治、宗教などを皮肉っぽく批評するのが個人的には楽しかったりする。しかしながら、そんな人名を知らなかったり、政治や宗教に興味がない人が本作を観るとその面白さが伝わらない可能性もある。そういう意味では観る人を選ぶ作品だと言えるかもしれない。
少々インテリっぽさが鼻につくシーンもあるが、どこか大人の恋愛の苦みを感じさせるストーリーの紹介を。
見た目は頭は薄く、ダサい眼鏡を掛けた40歳ぐらいの年齢のオッサンであるアルビー・シンガー(ウディ・アレン)はコメディアンを職業としている。しかしながら、性格も暗く何かと後ろ向き。今までも恋愛はしてきているのだが、失敗ばかり。そんな彼の前に現れたのが、それほど美人ではないが明るい性格のアニー・ホール(ダイアン・キートン)。彼女は歌手を目指しており、一度は夢を諦めようとするがアルビーの励ましのおかげもあり、彼女はオーディションを受け続ける。2人は恋愛関係になるが、喧嘩や仲直りを繰り返し、結婚までには至らない。
そして、ついにアニーに対してハリウッドの大物プロデューサーから歌手のスカウトがくる。ニューヨークからハリウッドへアルビーとアニーは渡るのだが、そこで2人の仲は決定的なすれ違いを起こし、アルビーは1人でニューヨークへ帰ることになってしまうのだが・・・
ストーリーだけなら淡々と進むような印象があったりするが、表現方法は非常にスタイリッシュ。度々主人公が観客側に話しかけてきたり、過去と現実が行き来したり、途中で漫画が挟まれたり、その他にも色々と工夫がされている演出が光る。そして、時々ギャグも入り大爆笑とはいかないが、結構笑わせてくれる。ウディ・アレン監督らしい自虐ネタが多めなのだが、彼の風貌とマッチしていているのが更なる笑いを引き起こしてくれる。
若者のエネルギーがほとばしる様な恋愛が描かれているのではないが、大人同士の苦みを感じさせる恋愛模様。酸いも甘いも知り尽くしたようで、大人といえども決して完ぺきではなく、どこかに欠点を抱えている。そんなことを観終わった後に感じさせる映画です。
ウディ・アレン監督が好きなのに本作をまだ見ていない人、文化、政治、宗教など一般教養が非常に高い人、大人同士の恋愛映画を観たい人、ロマンチックコメディが好きな人、気持ちが大人な人に今回は映画アニー・ホールをお勧めに挙げておこう
監督は前述したようにウディ・アレン。監督作品がかなり多く時々失敗作品も作ってしまいますが、総じて面白い作品が多い。奇想天外なアイデアが面白いカイロの紫のバラ、本作と同じくダイアン・キートンとの組み合わせのマンハッタン殺人ミステリー、笑いとサスペンスの融合したブロードウェイと銃弾、ウディ・アレン監督のファンでなくても楽しめるタロットカード殺人事件をお勧めに挙げておこう
そして彼の作品の特徴である長いセリフ。本作以前の作品ではドタバタ調のコメディが多かったのだが、そのスタイルは本作で確立したと思えるのだが、そのセリフの内容が非常にアレン監督のインテリっぽさを感じさせる。セリフの中で実在した映画監督、哲学者、作家などの名前がポンポン飛び出したり、政治、宗教などを皮肉っぽく批評するのが個人的には楽しかったりする。しかしながら、そんな人名を知らなかったり、政治や宗教に興味がない人が本作を観るとその面白さが伝わらない可能性もある。そういう意味では観る人を選ぶ作品だと言えるかもしれない。
少々インテリっぽさが鼻につくシーンもあるが、どこか大人の恋愛の苦みを感じさせるストーリーの紹介を。
見た目は頭は薄く、ダサい眼鏡を掛けた40歳ぐらいの年齢のオッサンであるアルビー・シンガー(ウディ・アレン)はコメディアンを職業としている。しかしながら、性格も暗く何かと後ろ向き。今までも恋愛はしてきているのだが、失敗ばかり。そんな彼の前に現れたのが、それほど美人ではないが明るい性格のアニー・ホール(ダイアン・キートン)。彼女は歌手を目指しており、一度は夢を諦めようとするがアルビーの励ましのおかげもあり、彼女はオーディションを受け続ける。2人は恋愛関係になるが、喧嘩や仲直りを繰り返し、結婚までには至らない。
そして、ついにアニーに対してハリウッドの大物プロデューサーから歌手のスカウトがくる。ニューヨークからハリウッドへアルビーとアニーは渡るのだが、そこで2人の仲は決定的なすれ違いを起こし、アルビーは1人でニューヨークへ帰ることになってしまうのだが・・・
ストーリーだけなら淡々と進むような印象があったりするが、表現方法は非常にスタイリッシュ。度々主人公が観客側に話しかけてきたり、過去と現実が行き来したり、途中で漫画が挟まれたり、その他にも色々と工夫がされている演出が光る。そして、時々ギャグも入り大爆笑とはいかないが、結構笑わせてくれる。ウディ・アレン監督らしい自虐ネタが多めなのだが、彼の風貌とマッチしていているのが更なる笑いを引き起こしてくれる。
若者のエネルギーがほとばしる様な恋愛が描かれているのではないが、大人同士の苦みを感じさせる恋愛模様。酸いも甘いも知り尽くしたようで、大人といえども決して完ぺきではなく、どこかに欠点を抱えている。そんなことを観終わった後に感じさせる映画です。
ウディ・アレン監督が好きなのに本作をまだ見ていない人、文化、政治、宗教など一般教養が非常に高い人、大人同士の恋愛映画を観たい人、ロマンチックコメディが好きな人、気持ちが大人な人に今回は映画アニー・ホールをお勧めに挙げておこう
監督は前述したようにウディ・アレン。監督作品がかなり多く時々失敗作品も作ってしまいますが、総じて面白い作品が多い。奇想天外なアイデアが面白いカイロの紫のバラ、本作と同じくダイアン・キートンとの組み合わせのマンハッタン殺人ミステリー、笑いとサスペンスの融合したブロードウェイと銃弾、ウディ・アレン監督のファンでなくても楽しめるタロットカード殺人事件をお勧めに挙げておこう
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