しげるの自遊学

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患者力(南淵明宏著)

2005-02-04 19:50:08 | Weblog

今日は幸い好天でしたので、思い立って駅まで歩きました。年をとると、まず足がだめになりますね。時間を見つけてこれからも精々歩きたいと思います。10年ほど前、膝が悪くなり、歩くのも大変になった時期がありました。
勤務先近くの整形外科の医者に薦められ、大学病院へ行きました。すぐ手術しないとだめと言われ、権威ある大学病院のことだし、覚悟を決めて手術を受けるつもりでした。手術の前に一度教授の診察を受ける必要があるとのことで、病院へ行ったのですが、教授の診察というだけで、なにか診察室周辺がピリピリしているのですね。くだんの教授、私が何を尋ねてもロクに返事もせず、かたわらに侍る複数の助手?講師?になにやらドイツ語でぺらぺら。これには、さすがの私も頭にきたものです。帰りに病院の受付で予約キャンセル、もう二度とあの病院には行かないと決めたものです。
(因みに、この時の手術は膝の両側に穴をあけ、内視鏡で骨を削るというものでした)
その後、友人に薦められ、別の病院へ行ったのですが、担当の医者曰く「手術が必要な状態ではないよ」と。多分、あの大学病院では手術の材料が欲しかったのだろうと思っています。結局手術はしなかったが、現にこうして普通に歩いています。選ぶべきは、病院であり、医者であります。

先日たまたま何気なくテレビを見ていたとき、出演していた医者がすごくためになる話をしていました。急いで要点をメモしました。要するに、医者や病院はよく選ぶべきだということでした。この先生の著書を早速インターネットで取り寄せ今読んでいます。私なぞは医学については門外漢でもありますし、高度な専門分野だと思うので、病院を選ぶ、ましてや医者を選ぶというのは、なかなか難しいことではあります。しかし、つまらぬ遠慮は無用だと思うのです。南淵先生の言われるように、私たちは「患者力」を高めることが大事だと思います。

10年前のあの時の私の決断は正しかったと、今でも思っています。