しげるの自遊学

自由に遊び、自由に学んで生涯現役。
ソプラノの森岡紘子さんを一人のファン
として応援しています。

読み応えのあった本

2006-07-19 18:34:34 | Weblog
 最近は根気が無くなったせいか、本を読むのも速読になりました。「速読」と云えば聞こえはいいのだが、実は「飛ばし読み」です。

 しかし、この本だけは違いました。じっくりと、しかも二度までも読んでしまいました。それだけ読み応えがあったということでしょう。

 自分自身のため、要点だけ書き残すことにしました。

 将棋の羽生善治さんは、所沢市の出身だということで、以前より特別に親しみを感じていました。この羽生さんのことが、この本の中で書かれています。(以下はこの本の引用です)

 <将棋の羽生善治さんは、「ただ将棋が強いという人ではなく、物事の本質を常に考えていて、それを言葉にする能力に優れた人である。だから彼と会うと、いつも新しい発見があり、議論が深くなる。羽生さん曰く「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています」

 将棋が強くなるために必要な情報、定石研究成果、データ・ベース、パターン化、計算方法の考え方といった情報の整理は、この10年恐ろしいスピードで進んだ。そしてその整理された情報をわずかなコストで誰もが共有できる時代になった。ただこうした静的な情報を集めて記憶するだけでは「畳の上の水練」に過ぎず、あまり強くはならない。加えて大事なのは実践である。しかしその環境すらネット上に生まれた。> ・・・以下略・・・

 この本を読んで初めて知ったこと。
(1)知の世界を再編成する Google のすごさ
(2)ウィキペディア・・・ネット上の誰もが自由に編集に参加できる百科事典
(3)ブログとは何か、ブログの面白さ、意義とは。世の中には途方もない数の「これまでは言葉を発信してこなかった」面白い人たちがいて、その人たがカジュアルに言葉を発する仕組みを持ったということである。

 この本を読まなかったら全く知るよしもなかったこと、思いもつかなかったことです。


 
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

筑摩書房

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