しげるの自遊学

自由に遊び、自由に学んで生涯現役。
ソプラノの森岡紘子さんを一人のファン
として応援しています。

ありとキリギリス

2007-09-16 09:51:08 | Weblog
 いつまでも続く暑い夏、そして動転の政局、全く疲れます。

 そして秋ともなれば、虫たちの大合唱で一段と騒がしいことです。我が家も例外ではありません。「蟻とキリギリス」論争が始まりました。

 今年の夏は、とにかく喪服を着る機会がものすごく多かったですね。それもあってか、いざという時にどうするのか、といったことがよく話題になります。どんな葬式にする?お墓はどうする?などなどといった単刀直入の話題にたじたじの昨今です。〇〇セレモニー、〇〇墓地などというところからもセールスの電話攻勢多いです。

 〇〇セレモニーから一度施設を見に来られませんか?△△倶楽部からも設備を見てくださいと電話があったらしい。私のような年齢になると、いい鴨がいると思うのか、いろいろなセールス多いです。妻は心配で仕方がないらしい。とうとう、施設見学に出向くことになりました。「そんなに早く葬式を出したいのか」などとついつい口走ってしまいます。「行きたいのなら、一人で行きなさい!」というわけで、昨日は妻が〇〇セレモニーのお迎えで出かけました。

 世の中に乱立する企業は例外なく、売上げや利益の増加に血眼ですね。葬儀業者も例外ではないらしい。妻を接待してくれた葬儀社の男は、「会員になったら、こんなサービスがあります」「会員になったら、こんなにお得です」とまあ大攻勢だったそうな。渉外係りも成績を挙げたいのですね。(気持ちは分からないでもないのですが・・・)

 いざという時に備えて、それなりの準備があれば何も言いません。それがないから、心配なのです、と妻は言います。もっともな話ですね。妻とセールスマンとの間のやりとりを聞いていたらおかしくなって笑ってしまいました。妻は「我が家はキリギリス家族ですから、今からでも非常時に備えたいのです」と言ったらしい。相手のセールスマン曰く、「いえいえとんでもない。今から先行きのことを考えておられるのですから立派な蟻さんですよ」。こんな会話で大爆笑だったらしい。

 私は好き勝手に自分のやりたいことをやっていますから、、自他共に認める典型的なキリギリスかもしれませんね。

 (ペイントで描いた哀れなキリギリス。今の私にそっくりです)