宇宙はささやく―「真昼の星」が教えてくれること | |
佐治 晴夫 | |
PHP研究所 |
身辺整理は遅々として進まず、暑さのせいもあって、いらいらが募る毎日ではある。 かさばるものと言えば、本と雑誌。それにLPレコード、音楽CD、VHSテープなどなどだ。不要になった本を整理しようと棚から下ろすのだが、面白そうな本が出て来ると、ついつい読みふけってしまい、時間ばかりが流れる。「佐治晴夫」という著者名は聞いたことがある。探していたら、他にも「宇宙の風に聴く」という冊子もあった。
以下、この本からの引用:
私たちの体を作っているすべての原子、分子のもとは、みんな星の中で合成されたものばかりだ。しかもそれらは、星が一生を終えて大爆発(これが超新星爆発)することによって宇宙空間にまきちらされ、そこから地球が生まれ、私たちが生み出された。私たちは一人の例外もなく、「星のかけら」だった。あなたも私も、みんな星の熱い炉の中をくぐりぬけて来たということ。あなたという人間がここに存在できたのは、あなたの両親となる2人が存在したから。あなたの両親が存在するためには、あなたの両親の両親、つまり父方と母方の祖父母があわせて4人必要だった。例えば、33代さかのぼったとすると、いまここにあなたを生み出すために直接かかわった人々の数は、2を33回かけあわせることによって求めることができる。すなわち、2の33乗=8589934592(人)だとある。
難しい話だが、なんとなく分かったような分からないような。命の大切さをあらためて思い知らされた。
雨の日の花たち。