新しい年になった。たった一日で、月が替わり、年が変わる。12月から1月へ、2011年から2012年になる。新しい年になったからといっても、何かがどうにかなるのでもないが、其処はやはり期待するところが大きい。それほど昨年は心の痛む年であった。
願うなら、放射能が低くなり、復興が進めばいいが、鰌は寒さに土の中である。自分だけの身を守っている。消費税が増税になるのはいいが、一体にその金は何処に流れていくのか。消費税が導入されてから今日まで、使途不明であろう。
国会議員は国民の生活を守ってくれる制度を作り、国民が困ることのないよう生活の保障をしてくれるのではないのか?私利私欲を肥やし、資産を隠し、自分たちの都合の良いように政治をする事ではない筈だが。
新しい年は、自分たちの願いを込めて、一つひとつの扉を開けよう。僅かでも希望のある、小さくても幸せを感じられる年に、その一歩を踏み出そう。生きることは険しく厳しいけれど、前に進むことを考えよう。神のおわしますことを信じて。
昨年の満月の夜。熟田津に船乗りせむと月待てば、潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな。