枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

素材を生かす・・・

2012年01月08日 | Weblog

 大根である。役者ではないが、演じなければならない。本日の献立である。どうするかなぁ・・と、思案したが知恵が浮かばない。窮地に立って原点に還る事にした。素材をいかせばいい。大根を同じ大きさに切り、鍋に水を張って、昆布と共に入れた。

 そのまま沸騰するまで強火で煮る。沸騰させて味醂と醤油を入れ、味が満遍なく染み渡ってから鰤を泳がせた。鰤大根である。それから大根がやわらかくなるまで焚いた。味に煩い人が居て、一口食べて頷いてくれた。素材が大根なだけに、役者冥利に尽きる。

 イタリアに移住している友人は、マクロビオティックという、最近やっと耳慣れてきた料理をする人で、素材を生かしたシンプルな味に拘る。エトナ山の麓に、家族で暮す。ブログを読む限りでは、何だか畑に自生する草ばかり食べている。

 新年にメールが届いて、自給自足の生活にびっくりした。それまでの彼女は、都会暮らしに張り詰めていたようにも思える。器用な人ではないので、自分を上手く騙せないのだ。と言っても幸せでないのではない。運気が相殺されてしまう。

 運気は悪くないのに、外に向かって消え、還って来ない。日本でなく外国で暮らすのがいい。そういうとにこっと笑った。イタリアに程なく行かれ、結婚して二児の母親になられた。彼女の体から溢れる底力には、努力をした分だけ還るでしょう。

 苦しみは歓びになれば倍になり、困難であれば、数倍の価値になるでしょう。遠くイタリアの宇宙を想いながら、たくましく生きていかれていることに感謝します。あなたと出会えてよかったです。枇杷葉が取り持つ縁ですが、不思議な縁を感じます。

 満月と、東から南に寄った木星。現在は、天空辺りです

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