枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

潅仏会

2013年04月08日 | Weblog

 花祭。お釈迦さまが、お誕生された時、甘露な雨が降った言い伝え。釈迦国の王子として生まれたシッタルダ。王妃摩耶は、白い象が夢に現れて懐妊。シッタルダが生まれようとした時、篠つく雨が七日七晩続いた。誕生した赤子は、天と地を指差して産まれる。

 天にも地にも我独り・天上天下唯我独尊。王妃の摩耶は、難産の末命を落とす。誰しも、他人のために命を差し出すのは、勇気がいる。仏陀の話の中に、鹿が出てくる。王が狩りを止めないので、鹿の王が取り決めをする。毎年、一頭の鹿が犠牲になりに行く約束だ。

 くじに当った鹿は、文句も言わずに城に行き、王の料理番に身を捧げる。ある年、若い母鹿がくじを引く。鹿の王は黙ってくじを受け取り、自分を犠牲にする。それを知った人間の王は、愚かしい行為と自分勝手な思い上がりを恥じ、二度と過ちはしない約束をする。

 手塚治虫氏の『ブッダ』の中に描かれている、この件が心を鷲掴みにした。人間であるが故に、過ちを繰り返している。然し、気づいた時点で止めることをしなければ、人間としての価値は消えてしまう。自然からの警鎮を聴くことは、決して愚かしいことでも、恥でもない。

 自民党が原発を推進してきた政策を、民主党がやっと、原発ゼロにし直したというのに、再稼動を勝手に決め、関電の値上げを承認する。地震と津波に依って起きた、福島第一原発の事故には違いない。然し災害ではあるが、原発さえ造らなければ、放射線はなかった。

 自民党は、自分たちで遣ったことへのツケを、国民に代替させようとしている。腹も痛まなければ、金もかからない。高みの見物が出来る。国民名誉賞。もらった人等が気の毒だ。今更、辞退もできないだろう。今日本は、国を挙げて東北を復興させることではないか。

 オリンピックに出す金があったら、貧しい人等に分けてください。除染に奉仕している人々の、賃金を払ってください。最低限の命の保障を、国のお偉いさんでしないのですか。国会議員こそ、除染作業に行ってみれば?危険なことを知っているから、行けないでしょ。

 寒中の、長崎・茂木の枇杷葉の花芽。1枝にこれだけ花芽が咲きます。春先の暴風雨に、半分もありません。これが自然の掟なんだ。

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