大荒れの天気だと騒いでいた割には、程々のお湿りで、花木が潤った。駐車場から仕事場までの距離を5分程行く。リラは甘い香りを漂わせ、藤もしっとり濡れている。春雨のそぼる中を、遊歩道の花に見惚れながら歩いた。雨に唄えば。
孫等には、常々言っていることは、学生の身分である間は、前髪は眉の長さに切る。理由は、学習がし難い。髪に気を取られたり(掻き揚げたり、手悪さをする)、お洒落をしに行く場所ではない。と話している。似合う似合わぬは別なこと。
髪質にも依るが、猫毛の癖っ毛であったがために、毎朝癇癪を起こしていた。朝起きると、もしゃもしゃに縺れている。祖母は、湯で濡らした手拭を当て、癖を取って梳かしてくれたが、乾くと元の木阿弥。真っ直ぐな髪を見るにつけ、悔しかった。
祖母は、髪を括ってくれるが、余計に爆発する。小学校の5年生になって、三つ編みにした。それでも雨の日には、賑やかに撥ねる。今でも、髪をひっつめているのは、そういった理由があるから、負かり間違っても、ショートにはしない。括るのだ。
最近は、枇杷葉エキスの入ったボディローションで洗い、塩でトリートメントをしているからか、髪質が滑らかになり、落ち着いてきた。それでも勤務上のことで、自宅からきちんと括って行く。勤務の途中で解いたりはしない。髪も薄くなってきた。
仕事に対する意識の違いかもしれないが、車椅子からの移乗をする際にも、基本を覚えていれば出来る。転倒させないように注意し、手際よくすることが大切だ。家族の方等が見ていて、感心し誉めてくれたが、当たり前のことなのです。
然し、初めから出来た訳ではない。失敗をして気づき、研修に参加して学び、自分なりの工夫と指導を受けることも大事。その人のやり方があるので、それが自分にそのまま、当て嵌まるとは限らない。助言を素直に聴くことも大切。
東側の枇杷葉。長崎茂木で、10年は経つ。寒さには弱いので、中々実がならない。花芽が咲いたが、殆んどが枯れた。