枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

春・うらら・・・

2013年04月28日 | Weblog

 旧暦の弥生二十日です。天気になり、一気に気温上昇。暑かった。藤の花が満開で、山裾が薄紫に色づいている。家の藤は、棚を埋めているが、自然に育っているのは、あちこちの枝に絡みついて咲く。またその風情も好い。風で匂いが香ってくる。

 春の褒章を、バレエダンサーの熊川哲也さんが受賞された。ダンスマガジンで見かけた時は、小柄な体に似合わず、自分の踊りを持っている気迫が感じれて、日本に、こんな少年も居るんだわ。とてもびっくりした想いがある。私、夢の中なら踊れるが。

 マイヤ・プリセッカヤさんの瀕死の白鳥は、映画『チャイコフスキー』で、デジレ・アルトーを演じた時だ。スクリーンの中ではあったが、水面に白鳥が浮かんでいる錯覚に陥った。可なりなお年を経てお目にかかるチャンスがあった。息を呑む素晴しさだった。

 バレエには、子どもの頃から憧れ続けている。然し、教室は遠く、月謝は高い。貧乏人には遙けき世界。本屋に勤めていた時、ダンスマガジンを知り購入。現在は買ってはいないが、床が抜けるくらい重ねた。雑誌の類でも捨てられず、物置に眠っている。

 明日は休みだ。実家に行き、墓掃除をして来る。午後からは、枇杷葉の実の袋掛けをしよう。今朝、嫁に電話して袋を買って来て。と頼む。20~30粒は見えるが、ちゃんと大きくなるかな。異常な寒さに閉口しつつ、少しは生っていることに安堵する。

 そろそろ生葉を採っておこう。硬くてごわごわの葉は、焼酎(35℃)に漬ける。採った葉の葉先と軸を切り落としたのを、30枚程度から50枚を、2ℓの果実瓶に入れて、焼酎を注ぐ。水道水で洗うと、カルキの臭いがするので私はしません。瓶も同じ。

 焼酎に漬け込んで、1ヶ月経てば使えます。できれば、3ヶ月置いた方がよく、エキスもよく馴染みます。漬け込んだ葉を、手拭に包んで患部に当てますが、白い物には用心して。色が付くと落ちません。エキスが患部を癒し、痛みを和らげます。

 炎症がある場合にも、熱を取り除きます。痛みを伴うのは、枇杷葉温圧療法で対処します。これは、生葉を患部に置いた状態で、温めた蒟蒻を乗せ、何度も繰り返し取替えます。根気が要ります。同時に、自然治癒能力を発揮するよう促します。

 何よりも、寒中に採った葉を、薬瓶に入れ、煎じて飲みます。お茶で飲む場合は、できれば10月以降の葉を用いるのがよく、春先の新芽は、夏にかけて育っているので止めます。自然のサイクルを壊すのではなく、恵みを借りるようにします。

 北側の日当たりの悪い場所。3年目なのに、一向に大きくならない。移植したら、ぐんと育つのだ。苗の移植も、春先は止めましょう。

 

コメント
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