イタドリの塩漬け、味噌や糠漬け。体の熱を下げ、体温の維持をします。根槐は特に、解熱作用がある。摩り下ろして汁を搾って飲む。酢っぱさが特長。梅の風味と似ており、作用も略同じ。崖や岩場の荒た場所で育つ。春に新芽を出す。
ドクダミ。蕺、十薬とも書く。体内の10の臓腑を正常にし、毒素を排出する。これも根槐がいい。春に芽吹き、初夏に白い花を咲かせる。この時期の状態のを刈って、陰干しをして飲用する。臭いは独特の物があって、やや好まれぬ場合がある。
鉈豆。連休の時期に種を植え、発芽させる。夜盗虫に注意する。うっかりすると、折角出た芽を食い荒らされる。肥沃なこと、水分不足を嫌う。収穫は夏場であるため、水遣りは欠かせない。鞘は焼酎に漬けたり、乾燥させ使用。胃腸や口臭に効果がある。ニキビ・吹き出物にも。
蓬。新芽が出た時点で採取。さっと湯がいて、白玉粉と混ぜ、垂れを作って食す。心身の疲れに効くこともある。独特の匂いと灰汁がある。体質によってはアレルギー反応が出ることも。お灸は充分乾燥させた物を使う。
スギナ。土筆のこども。と言われるが、真実味には欠ける。お茶で飲用するが、農薬の変わりに雨水の中に入れ、エキスを摘出す。唐辛子や大蒜を加えてもいい。用途に依って使い分ける。ナメクジ、ばった、ハダニ、アマコ(アブラ虫)に効く。
つわ蕗。湯がいて食べる。蕗と似ている。葉の部分を火で焙り、患部に当てる。出物、腫れ物の毒を吸い出す。独特の匂いがあるが、胃痛を和らげる。春に新芽を出す。秋には黄色の花を咲かせる。半日陰や湿気を好む。
その他、サフランや福寿草、桔梗、オオバコ。夏枯早、梔子、柚子、柿、桑、李や杏の樹木にも漢方としての効果がみられる。枇杷葉には、これら単品の働きを、併せ持つ効果がある。但し、個人差は否めない。気長に続ける事が大切である。
昨夏の枇杷葉の緑と、セージの赤が印象的。庭の中を、涼しい風が吹く。