スマホ魚眼実写
スマホに魚眼レンズを装着、試写をする。
まず風景から写してみる。
我が家のベランダから庭に向かって写す。
ベランダと庭の殆どが完全に写し込まれている。
良く写っているように見えるが円形の中心部のみにピントが合い周辺部は流れてしまっている。
小さい写真では分かり難い。
同じ所をやや上から写す。
やはり中心部は比較的シャープだが周辺部はぼけて流れているのが分かる。
二階のベランダから写す。
やはり同じような描写だ。
室内でも写したが、室内の方がピントが合う範囲が狭く、周辺部のボケと流れが大きい。
これはスマホのカメラの関係だと思う。
スマホカメラは多分固定絞りだと思うが、もし、絞りなどが装備されているとすると、晴天の野外では絞りが小絞りになり、シャープに描写されると同時に、周辺部のボケや流れが少なくなるのではないか、又、室内では絞りが解放になるためボケが大きく、シャープネスに欠けるのではないかと推測される。
したがってこのレンズで広い範囲を撮影する場合は、晴天野外で使用するのがベストのような気がする。
魚眼レンズでの撮影は一般的には広い範囲を写し込むことが優先されるが、それ以外に魚眼の特徴を生かした撮影が面白い。
極端な遠近感を利用した写真だ。
主役になる被写体に極端に接近して、レンズの特徴を生かし、被写体をデフォルメする面白さだ。
写真は、握りこぶし位のウサギの置物だが、ウサギに10センチほどの距離まで接近して写す。
近接撮影では中心部のシャープさは100円レンズとは思えない。
ウサギから15センチほど離れた位置からの撮影。
ウサギの目のあたりに確りとピントが合っている。
ベランダの梅の花。
中心部にある花はかなりシャープに写っている。
バックには遠く庭の風景が写り、遠近感が誇張されている。
室内で、赤い実を付けた植物のアップ。
赤い実までの距離10センチ。
結構シャープに写っている。
雪の庭をバックに。
窓辺の人形たち。
ガラス細工の猫。
室内で撮影。
魚眼レンズの撮影ポイントは、中心部に主役になる被写体を置いて撮ることだ。
周辺部の描写の悪さを気にしなければ100レンズでも結構面白い写真が撮れる。
撮り方を工夫すればデジカメによる決まりきった描写の写真より、遊び心いっぱいの写真を楽しむ事が出来る。